Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ローザ・ヌスバウム「処女航海」

2020-06-10 08:43:11 | 新音律
広島現代美術館 A Window to the World 7/19 まで.
作者は 1991 ドイツ生まれ.

楽器から手足を出した形て水面に浮かび演奏するパフォーマンス? 美術館のスクリーンとおなじ映像を彼女のホームページで見ることができる (ブラウザによるが Safari では下にスクロールしていくと動画を含むいくつかの画像が現れる).ただし音声はない.真上からの俯瞰映像では,冒頭の写真とまったく印象が変わる.このボートを作者は「ボートリン boatlin」と名付け,パフォーマナンスを「処女航海」と言っている.映像は 2018 年のもの.

パンフレットの解説 (角奈緒子) の最後の数行を抜粋すると,本作が他のパフォーマンスと一線を画すとすればそれは「洋ナシ型の弦楽器を想起させる,くびれたウェストとふくよかな臀部を備えた女性特養の体型という幻想に頼るのではなく,お手製の着ぐるみをまとい別キャラを演じるという名目で,屈託なくあられもない姿をさらすことを厭わない,大胆な開き直りとユーモアにある」のだそうだ.

ボートリンはバイオリンのつもりらしい.バイオリン調弦かもしれないが,音も奏法もサイズも,コントラバス (ダブルベース) だ.残念ながら美術館で 5 分ほど聞いた限りでは,奏者すなわちローザ嬢はときどき音を出すだけで,調性・前衛にかかわらず「音楽」らしいものを弾こうとする意識は低いように思えた.

美術館では式場隆三郎展.しかしこの動画だけなら入場無料かも.
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