昔々,よくばり婆さんが布を晒していたところ,牛がその布を角に引っ掛けて走り出しましたとさ.追いかけたらいつの間にか善光寺についてしまった,というのが「牛に引かれて善光寺参り」である.牛ではなく布に引かれたと言ってもいい.終着地は善光寺だが,出発点はこちらの布引観音,正式には布引山釈尊寺である.
写真上左,麓の駐車場は千曲川に面している.ここからは岩壁に隠れて見えないが,布引観音へは標高差100メートルを直登20分.途中「牛岩」もある.自然石を組んだ室町時代?からの石段だが,一段あたりが高くてきつい.昔のヒトのほうが脚が長かったはずはないのに...
たどり着いた釈尊寺には山側からは車が入れる.社務所には猫がリラックスしていた (写真下左).寺の本堂から数十メートルトラバースすると,懸崖造りの観音堂 (写真上右).途中に写真下中央の六地蔵があったが,並んだ2体,とくにおばあさんに目がいく.牛に引かれた婆さんか!?
観音堂からは写真下右のようにさらに奥へと続くトンネルがあるが,現在は通行止め.手前の仏像がミイラっぽく真に迫っている.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます