
角川学芸出版(2009/03).7年前に,和田誠,司修の本と前後して読んだはずだが,3冊の中では一番印象が薄れていた.森内俊雄「空にはメトロノーム」の装幀がかなりショッキングだったので,再読した.著者は「ぜんまい屋の作文」にも「珈琲店のへんな人」として登場していた.
著者が書店の平台が与える印象を重視していることがわかる.装幀マニアとしては残念なことだが,図書館の本は,箱も筒も帯もとられ,カバーは本体に接着されている.この本も右が図書館本,左が平台本である.
装幀雑記一から六までの6章の初出は角川書店 (KADOKAWA) の読書情報誌「本の旅人」.刊行時の順序は分からないが,一.二,三...と何かしらのテーマによって分かれているようだ.これに「近現代日本の装幀十選」が加わる.
原則 1冊につき3ページ,そのうち1ページが本の写真.しかし,下の本書の一部のコピーが示すように,たいてい文章の半分以上がモノクロ写真を補って,装幀を「文学的に」描写することに費やされている.
自分の装幀に関する本が多い中で,ここでは主として他人による装幀本を取り上げている...だからあまりけなすことがない.装幀雑記の最後は著者の装幀に関するもので,ここだけ8ページ強の長口舌.「...十選」の最後は平野甲賀の本.著者は平野の仕事が好きらしい.

対象となる本は高価な文学書ばかりでなく,「散歩の達人ブックス 酒 立ち飲みクローリング」「クラゲ ガイドブック」などの実用書にも及んでいる.
たいてい,本の中身も丁寧に紹介されているが,装幀に惹かれて買ったけれど読んでいないという本もある.かってのLPジャケ買いを思い出した.
この本の装幀,力を入れて開いていないと閉じてしまうところがいただけない.
著者が書店の平台が与える印象を重視していることがわかる.装幀マニアとしては残念なことだが,図書館の本は,箱も筒も帯もとられ,カバーは本体に接着されている.この本も右が図書館本,左が平台本である.
装幀雑記一から六までの6章の初出は角川書店 (KADOKAWA) の読書情報誌「本の旅人」.刊行時の順序は分からないが,一.二,三...と何かしらのテーマによって分かれているようだ.これに「近現代日本の装幀十選」が加わる.
原則 1冊につき3ページ,そのうち1ページが本の写真.しかし,下の本書の一部のコピーが示すように,たいてい文章の半分以上がモノクロ写真を補って,装幀を「文学的に」描写することに費やされている.
自分の装幀に関する本が多い中で,ここでは主として他人による装幀本を取り上げている...だからあまりけなすことがない.装幀雑記の最後は著者の装幀に関するもので,ここだけ8ページ強の長口舌.「...十選」の最後は平野甲賀の本.著者は平野の仕事が好きらしい.

対象となる本は高価な文学書ばかりでなく,「散歩の達人ブックス 酒 立ち飲みクローリング」「クラゲ ガイドブック」などの実用書にも及んでいる.
たいてい,本の中身も丁寧に紹介されているが,装幀に惹かれて買ったけれど読んでいないという本もある.かってのLPジャケ買いを思い出した.
この本の装幀,力を入れて開いていないと閉じてしまうところがいただけない.
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