身障者グッズ市場は安定している.16 トンに身近なのはストーマ用品だが,パウチ (有体に言えば糞尿袋) は数百円とはいえ 2-3 日おきに使い捨てなければならない.
ストーマ人口がどのくらいか分からないが,大腸がん罹患数は 15 万/年くらい.何割かが手術して,一時的あるいは永久にパウチのお世話になる.永久使用の場合,パウチ必要数は積分する.パウチを必要とするのは大腸がん患者・経験者だけではないのだが,この数値はある種の目安にはなるだろう.
ストーマ用品購入には公的補助があるが, 2-3 ヶ月分の一括購入が前提である.おいしい市場らしく,売り込みがはげしい.どのメーカーも試供品を無料で提供してくれるが,こちらの個人情報との交換が前提である.
図は 2022 年のパウチの国内シェア (尿用パウチを含む).1位のコロプラスト (C) 社の本社はデンマーク.2位のアルケア (A) 社は日本で石膏ギブスメーカーから出発した.ダンサック社もデンマークの会社だったが,現在はアメリカのホリスター (H) 社に統合されている.というわけで日本でも 3-4 位の製品は同一事業体が扱っている.デンマークはストーマ先進国らしい.
1,2,3+4 位で 1/3 ずつ分け合っているというところ.
16 トンが経験したのC社製とA社とH社製 .ぼくの場合 C 社製はバルーニング傾向,A 社製はパンケーキ傾向があり,と言っても患者用語で分からないと思うが,要するに一長一短.購入価格は同じくらい.C 社製のほうが構造が複雑で細かい配慮がなされているのだが,ぼくの場合にはそれが必ずしもありがたくはなかった.H社製の使用品とは肌が合わなかった.
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