榊林銘,「あと 15 秒で死ぬ」東京創元社 (ミステリ・フロンティア 2021/1).
ネタばらしを含みます.
出版社による内容紹介*****
死神から与えられた余命十五秒をどう使えば、「私」は自分を撃った犯人を告発し、かつ反撃できるのか? 被害者と犯人の一風変わった攻防を描く、第12回ミステリーズ!新人賞佳作「十五秒」。犯人当てドラマの最終回、エンディング間際で登場人物が前触れもなく急死した。もう展開はわかりきっているとテレビの前を離れていた十五秒の間に、一体何が起こったのか? 過去のエピソードを手がかりに当ててみろと、姉から挑まれた弟の推理を描く「このあと衝撃の結末が」。
〈十五秒後に死ぬ〉というトリッキーな状況設定で起きる四つの事件の真相を、あなたは見破れるか? 期待の新鋭が贈る、デビュー作品集。*****
短編3作「15 秒」「このあと衝撃の結末が」「不眠症」と中編「首が取れても死なない僕らの首無殺人事件」.「このあと...」以外は SF 的な条件を設定したミステリだが,「15 秒」にはなぜか既読感があった.「不眠症」は「15 秒」と同工異曲.
「首が取れても...」は,15 秒 (また !!) 以内なら首が取れてもまたくっつく.ある条件のものでは他人の胴体にもくっつくと言う前提.クライマックスの首のすげ替え 13 連発は,途中で推察がつくとはいえ 大迫力.つっこみどころは満載だが,そこを馬鹿馬鹿しさがカバーして,バカミス大賞もの.
図書館で借用.
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