水野和夫,集英社新書(2014/13).
「BOOK」データベースより*****
資本主義の最終局面にいち早く立つ日本。世界史上、極めて稀な長期にわたるゼロ金利が示すものは、資本を投資しても利潤の出ない資本主義の「死」だ。他の先進国でも日本化は進み、近代を支えてきた資本主義というシステムが音を立てて崩れようとしている。一六世紀以来、世界を規定してきた資本主義というシステムがついに終焉に向かい、混沌をきわめていく「歴史の危機」。世界経済だけでなく、国民国家をも解体させる大転換期に我々は立っている。五〇〇年ぶりのこの大転換期に日本がなすべきことは?異常な利子率の低下という「負の条件」をプラスに転換し、新たなシステムを構築するための画期的な書! *****
マルクス経済学の本ではない.
中高の社会科の授業以来ずっと,経済が理解できない.この本もよく分からなかったが,16 トンの曲解ではつぎのようになる.
金儲けの原理とは,こちらで仕入れたものをあちらで売る,転がしである.ところが世界が均一化してしまえば,あちらもこちらもなくなるから,転がしようがない.
あちら・こちらは物理空間だが,近年「電子・金融空間」の操作も金儲けに加わった.情報独占と早い者勝ちの原理.しかしこれもコンピュータ技術が行き渡り飽和.かくして資本主義の最後となる...
こうなれば,経済現象は「揺動」でしかない (物理の「揺動散逸定理」を思い浮かべています).時間的に,好景気の次には必然的に揺り戻しが来る.空間的には,誰かが得すれば誰かが損する.この本の著者によれば,現在のニッポンは既にこの状態で,これを「定常状態」あるいは「ゼロ成長社会」と言っている.
江戸時代までは日本もまぁ定常状態だった.野生動物の社会も定常状態だし,これがあるべき姿かな.というのは 16 トンの勝手な感想.人口減少も地球という星の上での人類の適正人口に近づくこと,と考えれば,我が国は世界に先行している.
アベノミクスは悪あがき,数年程度のスパンで見れば百害あって一利無しである.しかし,明日のマイナスより今日のプラス.政治家は目先しか見ない.
「BOOK」データベースより*****
資本主義の最終局面にいち早く立つ日本。世界史上、極めて稀な長期にわたるゼロ金利が示すものは、資本を投資しても利潤の出ない資本主義の「死」だ。他の先進国でも日本化は進み、近代を支えてきた資本主義というシステムが音を立てて崩れようとしている。一六世紀以来、世界を規定してきた資本主義というシステムがついに終焉に向かい、混沌をきわめていく「歴史の危機」。世界経済だけでなく、国民国家をも解体させる大転換期に我々は立っている。五〇〇年ぶりのこの大転換期に日本がなすべきことは?異常な利子率の低下という「負の条件」をプラスに転換し、新たなシステムを構築するための画期的な書! *****
マルクス経済学の本ではない.
中高の社会科の授業以来ずっと,経済が理解できない.この本もよく分からなかったが,16 トンの曲解ではつぎのようになる.
金儲けの原理とは,こちらで仕入れたものをあちらで売る,転がしである.ところが世界が均一化してしまえば,あちらもこちらもなくなるから,転がしようがない.
あちら・こちらは物理空間だが,近年「電子・金融空間」の操作も金儲けに加わった.情報独占と早い者勝ちの原理.しかしこれもコンピュータ技術が行き渡り飽和.かくして資本主義の最後となる...
こうなれば,経済現象は「揺動」でしかない (物理の「揺動散逸定理」を思い浮かべています).時間的に,好景気の次には必然的に揺り戻しが来る.空間的には,誰かが得すれば誰かが損する.この本の著者によれば,現在のニッポンは既にこの状態で,これを「定常状態」あるいは「ゼロ成長社会」と言っている.
江戸時代までは日本もまぁ定常状態だった.野生動物の社会も定常状態だし,これがあるべき姿かな.というのは 16 トンの勝手な感想.人口減少も地球という星の上での人類の適正人口に近づくこと,と考えれば,我が国は世界に先行している.
アベノミクスは悪あがき,数年程度のスパンで見れば百害あって一利無しである.しかし,明日のマイナスより今日のプラス.政治家は目先しか見ない.
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