「君たちはどう生きるか」が漫画化されベストセラーになっている.
小学校高学年の頃,おできができて数日外科に通ったことがある.ここに,戦前発行のこの本が置いてあった.他に読むものもなかったので,読んだと思う.コペルくんという名前や,挿絵は断片的に覚えているが,面白かったという記憶はない.
この歳で「どう生きるか」もないもんだが,漫画なら,流行が終わったら図書館で借りてみようか.
尾崎真理子「評伝 石井桃子 秘密の王国」新潮文庫(2018/4)
で,石井桃子が吉野源三郎のことを「理屈を非常に明確に人に話すことはできるけれど,洒落やなんかはまるで通じなかった」と言っている.岩波にいた吉野のもとに,「くまのプーさん」の原稿を持って行ったら,「訳した文章の『これはどういう意味ですか』っていちいち訊かれて,いちいちジョークの説明をしなくちゃならなくって...」
そうう真面目人間でなければ「どう生きるか」などという,ある意味恥ずかしい本を出したりするんだろう.
でも戦前の嫌な時代に書かれたこの本が,この嫌な時代の道徳の副教本になるのだとしたら,喜びたい.
小学校高学年の頃,おできができて数日外科に通ったことがある.ここに,戦前発行のこの本が置いてあった.他に読むものもなかったので,読んだと思う.コペルくんという名前や,挿絵は断片的に覚えているが,面白かったという記憶はない.
この歳で「どう生きるか」もないもんだが,漫画なら,流行が終わったら図書館で借りてみようか.
尾崎真理子「評伝 石井桃子 秘密の王国」新潮文庫(2018/4)
で,石井桃子が吉野源三郎のことを「理屈を非常に明確に人に話すことはできるけれど,洒落やなんかはまるで通じなかった」と言っている.岩波にいた吉野のもとに,「くまのプーさん」の原稿を持って行ったら,「訳した文章の『これはどういう意味ですか』っていちいち訊かれて,いちいちジョークの説明をしなくちゃならなくって...」
そうう真面目人間でなければ「どう生きるか」などという,ある意味恥ずかしい本を出したりするんだろう.
でも戦前の嫌な時代に書かれたこの本が,この嫌な時代の道徳の副教本になるのだとしたら,喜びたい.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます