最初の臨書のお手本は伊丹十三が子息にあてた はがき.
万年筆を使ったと思うが,ぼくはゼブラ マッキーで書いてみた.
ふだんから子どもに丁寧に接していないと書けない字だ.臨書すると,子どもみたいな字になってしまったり.難しかった.
次は中島敦の書.高校の国語教科書に「山月記」があったのは覚えているが,内容は忘れている.
「とめ・はね・はらい」というが,彼の字では「とめ」がはっきりしないことが多い.そこがぼくに合っているようだ.出来栄えはさておき,伊丹のひらがなよりずっと組みしやすかった.
こういう字体なのか,それとも中島だから なのか,浅学のぼくにはわからない.
「觴」はさかずきのこと.「白眼」は上目遣いのことだろうか.杜甫の「飲中八仙歌」の一部.
神奈川近代文学館 中島敦直筆資料デジタルアーカイブには お手本にしたい書が多数.
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