Sixteen Tones

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非ミステリ作家によるミステリ集? 事件の予兆

2020-09-13 06:32:46 | 読書
中央公論新社編集「事件の予兆-文芸ミステリ短篇集」中公文庫 (2020/8).
井上靖,大岡昇平,小沼丹,山川方夫,遠藤周作,野呂邦暢、吉田知子,野坂昭如,大場みな子,田中小実昌
解説 堀江敏幸

非ミステリ作家によるミステリ集と思ったが,純粋なミステリは皆無.

かっての「文豪ミステリ」では佐藤春夫,谷崎潤一郎あたりには純粋ミステリと言っていい作品があった.新しいところでも,井上ひさし,福永武彦あたりが書いている.
しかしここでは,ミステリ・シリーズを書いている小沼丹作品にもはぐらかされた.
遠藤作品はふざけたエンタメ路線.この路線なら野坂作品がやはりプロっぽい.田中作品は...なんじゃらほい.山川,野呂のショートショートと言うには長いが,短めな作品が意外に良かった.
ぼく的ベストは大岡昇平.次点 吉田知子.

恩地孝四郎のカバー図版に,買う気を起こしてしまった.

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