Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

大佛次郎「敗戦日記」

2021-07-31 07:59:58 | 読書
草思社 (1995/3).
古書で300円.
文春文庫ではタイトルが「終戦日記」になっている.でもタイトルが「敗戦..」だろうと「終戦...」だろうと著者のあずかり知らないことであろう.
ヒトの日記なんて面白いだろうかと思ったが,面白い.飲みすぎて腹を壊して横丁で野糞したり... 誰かに読まれると思っていなかったのだろう.

大佛 (おさらぎ) 次郎 1897-1973 は,鞍馬天狗を少しと赤穂浪士しか読んでいない.インテリ臭い大衆文学作家という認識.活字で読む鞍馬天狗はアラカンの映画とはだいぶ違う. この日記に登場する「乞食大将」を読んでみようか.
評価の高い「パリ燃ゆ」はパリコミューンに感心がないから,また「天皇の世紀」はタイトルだけで,敬遠している.

内容(「BOOK」データベースより)*****
大仏次郎は日本の敗戦を自らの手で記録しようとするかのように、昭和十九年の九月から突如日記を付けはじめた。この日記は翌年の十月十日まで続き、役目を終えたかのようにここで終わっている。この日記には、歴史作品を手がけてきた作家にふさわしく、日常生活はもとより、自身の内面、読書記録と批評、作家たちの姿、さらに世相から戦局の推移、軍部の批評にいたるまで、敗戦に向かう日本の様相が重層的に描かれており、歴史の貴重な証言となっている。*****

上記内容とは別な意味で面白い.毎日のように酒・ビールを飲み美味いものを食っている.チチハハに聞いた戦争中の生活とは大違い.東京でなく鎌倉だから,ではなく,鞍馬天狗の威光であろう.

読み返してみたら,この内容では著者に気の毒なので,追記の予定.

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