Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

エフ先生出題:コップのぶつかり音

2007-11-08 09:06:59 | 新音律
エフ先生の出題.

写真のように,ふたつのコップをつまみ上げて底をぶつける.はじめはコチンコチンとぶつかるが,バウンドして何度もぶつかるうちに,音の高さが音は小さくなりながらホイッスルのように音高は高くなっていく.
コップの大きさ,形状には関係ないようだが,ぶつかったとき高く響く音のするものの方がよくわかるようである.
この現象を考察せよ.

ちなみに,中国の京劇で使われる小さいお皿の形をした鐘(?)でも,同じように音が高くなりながら消えていくそうです.

現象は確かめましたが,機構はまだ分かりません.
ちなみに,現象も写真もエフ先生が著作権 (のようなもの) をお持ちです.
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とんでふバンド ライブの顛末

2007-11-06 11:48:59 | 新音律
ウェブに書いたせいか,お客さんは意外に多数.ご反応は...判断できません.

Macを2台動員し,各々にMAX/MSP製音律変換ソフトとSimpleSynthという音源を搭載.一方には録音済みのトラックも搭載.この部分には当初ガレージバンドを使ったが,いろいろ問題があったのでiTunesに替えた.37鍵midiキーボードは譜面台に載せて演奏.もう一台はジャズ研で愛用されているエレピのmidiインターフェイスを使用.こちらにはイフェクタをかませた.キーボード・イフェクタ・音色選択と,もちろんドラムをリアルタイムで演奏した.Mac1まわりはもっぱらワタクシ,Mac2まわりはK誓とW部,dsはI田.

3曲を演奏.
渡部太雅「ヴェクサシオン風」は,あらかじめ録音しておいた短いグラピ音によるテーマを,サティみたいに執拗に繰り返し,その上にアドリブが乗るというもの.
小方 厚「ワルツ」は,AABA 形式で,この中では最もふつうのジャズに近い曲.これもあらかじめ録音しておいたベースパターンに乗せたのだが,小鳥や犬が鳴いたりする結果となった.
教誓悠人「Dance de Post」はいちばんの大曲.もともとは音使いを限定し、和声の変化しないモード的な概念ということであったが,自分が介入した部分ではそんなことは忘れてしまった.

多少ソフトの操作を間違ったくらいで,大きなミスも,パソコンのエンスト・発狂もなく時間通りに終了.
学会の講演とジャズライブの中間みたいなことをやったという感じ.スイングしないとつまらない,意味なかったかな (これエリントンの曲です) という気もしたが,もっと準備して取り組めばよかったという反省も.
いちどはひとさまに聴いていただかないと...とかねて思っていたのだが,もういいかな.次の機会にはアニメと合わせて聴いていただこう.
コメント (2)
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カモ少年と謎のペンフレンド

2007-11-05 09:25:00 | 読書
ダニエル・ペナック 著, 中井 珠子 訳 白水社 白水Uブックス 海外小説の誘惑(2007/5)

裏カバーによれば
ぼくの親友で英語嫌いのカモは、謎のイギリス人少女と文通を始め、やがて誰とも口をきかなくなる。ぼくは真相解明のため、ペンフレンド紹介所に侵入し、驚くべき事実を発見する。

帯には
フランスの少年少女に大人気の愉快な物語.

いま住んでいるところはカモ盆地のはずれで,カモ鶴とかカモ泉とかいう銘酒がありカモ高校というのもある.というわけでこのタイトルの本に手が伸びた.白水社らしい瀟洒な造本.挿画 (小林治子) も良い.

これが (ぼくにとって) 有名な作家の作品だったら身構えて読むので,結果も予測できたかもしれないが,先入観なしで読んだためか,ミステリーだったのか! という感じで,新鮮におもしろかった.

作者は国語の先生で,読書嫌いの現代のフランスの子供たちをブンガクの世界に誘いたいと思っているそうだ.謎のペンフレンズの名前が,「嵐が丘」「まっぷたつの子爵」「ニルスのふしぎな旅」などの登場人物から借用しているなど,いろいろなしかけがある.
おとなむきのミステリーと思って読むと,詰めが甘いかなと思う.もっともこの著者の大人向きのも多数翻訳されているらしい.
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絵本猿飛佐助

2007-11-03 09:06:41 | 読書
林芙美子「絵本猿飛佐助」大衆文学館講談社 文庫コレクション(2004)

古本屋で,100円と思ったら,林芙美子は広島では人気なので(尾道には銅像もある)200円.でもなぜ,あの芙美子さんが猿飛佐助なの...と思って購入.

カバーにいっぱい文字が書いてある.
信州の山奥で仙人・戸沢白雲斎から独得の武芸を伝授された少年猿飛佐助は、真田幸村に乞われ沼田城に入った。時は戦国、佐助の奇策は徳川や北条の城攻めを次々に封じる。だが、自然児にとって武士の世界はなじみにくかった。放浪の旅に出た彼は、人の野心、怨恨、情愛をしたたかに思い知らされる……。「立川文庫」最大のヒーローを、著者自身の体験と重ね合わせて、人間として捉えなおした異色の長編
だそうだ.

解説によれば,芙美子さんは学校に行けなかったので木賃宿で立川文庫などを読んでいたらしい.
この猿飛佐助は奇想天外荒唐無稽とはいかないが,けっこう楽しめた.現代小説とちがって,考証が大変だったと思う.佐助は「武士の世界になじめない自然児」という性格付けだが,白井喬二の「富士に立つ影」などの無邪気な主人公たちほど徹底していない.妖婦も登場して,童貞の佐助とこれから「浮雲」みたいにどろどろするかと思ったら,残念ながら作者病気で中断し,その翌年作者は死んでしまう.

絵本というものの,絵 (江崎孝坪) は少ししかなかった.
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reading

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