路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【HUNTER・02.06】:【2025参院選】:注目される和歌山自民の公認候補

2025-02-10 07:05:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【HUNTER・02.06】:【2025参院選】:注目される和歌山自民の公認候補

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER・02.06】:【2025参院選】:注目される和歌山自民の公認候補 

 昨年の衆議院選挙で「和歌山の乱」として注目を集めた衆議院和歌山2区。同県で「二階王国」を築いた二階俊博元幹事長が引退し、自民党の裏金事件で離党勧告を受けた世耕弘成氏が無所属で立候補した。二階氏の三男・伸康氏も出馬したため保守分裂選挙になったが世耕氏が圧勝し、比例復活も許さなかった。そして今……。

          ◆   ◆   ◆

 落選した二階伸康氏は次期衆議院選挙に向けて和歌山2区の自民党支部長を希望。和歌山県連幹部も「その予定だった」と話す。ところが、ここに来て伸康氏が夏に予定される参議院選挙への出馬に意欲を燃やし始めたという。世耕氏が衆議院に鞍替えしたため、参院和歌山選挙区が空席になったからだ。

二階、世耕両陣営の争いの構図

二階、世耕両陣営の争いの構図

 世耕氏が、5期務めた参議院の議席を「ぜひ後継に」と選んだのは前有田市長の望月良男氏。10人の県議の推薦を得て県連に公認を申し出たため、衆議院選挙に続いて参院選でも保守分裂選挙になるのでは、と囁かれ出した。

 その背景について、二階氏の支援者がこう話す。

 「このままでは二階王国がもたない。地元の建設土木関係を中心とした支援者が『いつあるかわからない衆議院選挙を待つより、夏の参議院選挙で議席を奪うべき』と考えた。参院選の頃、世耕さんが自民党に復党できていなかもしれない。もし世耕さんが復党すれば、伸康は和歌山2区の支部長になれない。それなら、確実に国政の議席を確保できる参議院だという選択になった」

 一方、世耕氏が推す望月氏は、和歌山県連が課した“ハードル”=“県議ら10人以上の推薦”という条件をクリアして名乗り出た。当初、かつて世耕氏が和歌山県知事候補に推した官僚が有力視されたが、その人物は「政治家より知事など行政的な仕事で」と固辞。世耕氏は、衆議院選挙で世耕氏を熱心に支援した望月氏への擁立に傾いたという。

 望月氏は高校野球で有名な箕島高校の野球部で副主将を務めた経験があり、31歳で有田市議に当選。その後、2009年に有田市長に就任し、4期を務めた。以下は世耕後援会幹部の話。

 「望月さんには有田市長を5期、6期とやれる人気、手腕が十分にあった。だからこそ、以前から世耕さんの側近として国政進出が噂されていた。ある意味、世耕さんの切り札的な存在。世襲、裏金の二階さんよりもはるかにいいタマだ。世耕さんに勢いがあるうちに、二階家をやっつける絶好のチャンス。当初、慎重姿勢だった世耕さんも周囲の勧めもあって勝負に出た」

 一度衆議院選挙に出馬している二階氏が選ばれる可能性が高いのではという声は少なくない。だが、和歌山2区を歩いてみると、衆議院選挙で二階氏のポスターが貼られていた場所に、世耕氏のポスターが掲示されているのが現状だ。和歌山2区内で土木業を経営する社長は次のように打ち明ける。

 「衆議院選挙で結果が出ました。世耕先生の圧勝でしょう。現実は直視せんとあかんので、世耕先生のところにご挨拶にうかがいました。それでないと仕事がまわりません。もう二階先生ところは頼りにならんと、世耕先生のところにひっくり返る業者は少なくありません。勢いが断然世耕先生ですからね。二階王国?そういわれたのがウソのようです」

            ◆   ◆   ◆

 問題は、2人のうち1人が選ばれたとき、衆議院選挙同様に「保守分裂」の参議院選挙になるかどうかだ。自民党のある和歌山県議は顔を曇らせる。

 「世耕さんは二階王国の完全崩壊を狙い、世耕王国を築いてそれを手土産に自民党に復党して2区の支部長に――という戦略でしょう。伸康氏は、衆議院選挙後に女性スキャンダルが発覚。一部では、選挙にまつわる疑惑まで囁かれています。地元では『あんなスキャンダルを起こしてまだ出馬か?』と非難する声もあります。仮に参議院選挙の自民党候補者となっても、勝てるかどうか……。それならクリーンな望月氏で行くべきではないかいという声はかなりあります。それに、保守分裂となれば日本維新の会の和歌山県議が出馬を狙っており、私らは厳しくなります」

 2023年の奈良県知事選では、高市早苗氏が推す自民党の候補と保守系現職の間の調整がつかず、維新公認の山下真氏が“漁夫の利”を得て初当選した。維新側は「今度は和歌山で」と期待を膨らませる。

 「維新がこれまで参議院で1人区をとったことはない。和歌山で保守が割れてくれたら、うちにとってはチャンスだ」(維新の国会議員)。

 自民党の和歌山県連は2月中に候補者を決めるとしているが、保守分裂への懸念は消えない。「選ばれなかった候補からは、『参議院選挙には出馬しない』という誓約書をとる予定だ。しかし、誓約書に強制力はない。どちらが選ばれても保守分裂、世耕VS二階の戦争になるような気がする」(前出の和歌山県議)

 現在国会では、自民党の裏金事件で有罪判決が確定した旧安倍派の会計責任者が参考人招致に応じるかどうかを巡り、与野党間の駆け引きが続いている。

 周知の通り、世耕氏と二階元幹事長はともに裏金事件の中核だった人たち。二人とも、まず裏金事件を総括するほうが先ではないのかという意見も地元ではある。正論だろう。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・自民党・選挙・2025参院選和歌山選挙区】  2025年02月06日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【2025年02月08日 今日は?... | トップ | 【自民党】:和歌山県連、参... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】」カテゴリの最新記事