【政界地獄耳・02.11】:赤字責任は?ID取得で個人情報抜き取り?不安なままの大阪・関西万博
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・02.11】:赤字責任は?ID取得で個人情報抜き取り?不安なままの大阪・関西万博
★4月13日の開幕までいよいよ2カ月となった大阪・関西万博。工事は遅延、目玉企画なし、参加辞退のパビリオンもちらほら出て前売りチケットは売れず。国民人気は薄い。その後のカジノ建設を念頭に主導したのは大阪維新の会で、誘致を始めチケット販売に大阪の衛星都市の子供たちの動員や企業に精力的に販売したがうまくいかず、そうなると国策だから政府の仕事と逃げ始めた。赤字の責任をどこが引き受けるか、開幕前からそんな報道が目立つ。
★万博のチケットを購入するためには万博IDの登録が必要になる。それを5日、衆院予算委員会でれいわ新選組共同代表・大石あきこが政府に問うた。「万博IDを取得する時、チケットを買う方の個人情報が抜き取られると今、Xで話題だ。万博協会の個人情報保護方針に同意しないとチケットが買えず、個人情報が抜き取られる」と指摘した。ユーザーの基本情報(氏名、ニックネーム、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、パスポート番号、国籍または居住国に関する情報等)、生体情報(顔画像、音声、指紋等)、所属先に関する情報(企業名、団体名、部署名、役職等)と濃厚な内容だ。政府参考人として呼ばれた内閣官房国際博覧会推進本部事務局長代理・茂木正は「万博IDを取得するときに必要なものは非常に限定的で氏名、生年月日、電話番号、メールアドレス、居住国、これが必須情報、それ以外の情報は万博IDの取得時には不要」とした。
★大石は「それしか使いませんと言っているだけで、個人情報保護方針には、これだけ抜きますよと書いてある。だから問題だと言っている」と問うと、茂木は「御指摘の個人情報保護方針は協会が定める個人情報保護に関する方針だが、これは業務を進めていく上で必要な個人情報の扱いをある意味包括的に定めている方針。来場者の個人情報もあるが、万博会場で働かれる職員の方、これは日本人も外国人もいる。包括的に」と説明した。大石がたださなければそんな説明はされない。聞かれないから答えないの典型だ。ID取得に不安を覚えた。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年02月11日 07:30:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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