【余録・10.26】:北欧・デンマークの首都…
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余録・10.26】:北欧・デンマークの首都…
北欧・デンマークの首都、コペンハーゲンは「自転車先進都市」として知られる。市内に約400キロもの幅広い専用道が張り巡らされ、自転車がびゅんびゅん駆け抜ける。一定速度で走るとほとんど信号にかからないよう、工夫した区間もある
自転車道が整備されたコペンハーゲン市内=2024年7月、山根真紀撮影
▲日本では来月1日から、自転車を巡る罰則が変わる。酒気帯び走行が新たに処罰対象になり、スマートフォンを見ながらの走行への罰則が強化される。昨年、国内で自転車が関係した交通事故は約7万2000件起き、全体の約23%に及ぶ。約8割が自動車との事故で、約4%は歩行者を巻き込んだ。危険走行の取り締まり強化は必要だろう
▲自転車は車道を走るのが日本での原則だ。今後は反則金制度も導入される予定で、信号無視などの違反が自動車運転と同様「青切符」の対象となる。歩行者や自身を守るため、ルール順守につなげたい
▲ただし、車道の環境は自転車にとって厳しい。自転車マークが描かれ左側走行を指導する道路が増えた。だが、加速した車がひんぱんに真横から追い越し利用しにくい道も多いようだ
▲自転車専用通行帯はどうか。小紙の本社近くに整備されているレーンを試走した。多くの自動車が停車して進路を塞ぎ、何度も車道に入る必要があった。おそらく「ママチャリ」は怖くて走れまい
▲コペンハーゲンの自転車道は温室効果ガス削減、市民の健康増進などを目指し、計画的に整備された。日本の自転車行政も、規制とともに自転車に優しいまちづくりを両輪としたい。
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