私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

元旦の化女沼シジュウカラガン飛び出しは、飛び出す頃に目が覚め、なし。明日はないので、3日頃にでも行くかな。

2016年12月29日(木)松川浦,磯浜

2017年01月18日 | 磯浜漁港
■2016/12/29(木)10:02-12:39【天気】晴れ時々曇り 【レンズ】100-400Ⅱ 500Ⅱ
【場所】磯浜,水神沼,新地漁港,新松川浦漁港,松川浦漁港
【種名】(コブハクチョウ),ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,ハシビロガモ,オナガガモ,コガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,カイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,ハジロカイツブリ,キジバト,オオハム,ヒメウ,カワウ,ウミウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,オオバン,イソシギ,ユリカモメ,ウミネコ,カモメ,ワシカモメ,シロカモメ,オオセグロカモメ,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,ハヤブサ,モズ,ヒバリ,ムクドリ,ツグミ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ,ホオジロ(20科42種)
【メモ】最初に新地ICで降りて,松川浦から回った。小泉川の橋を渡り,文字島あたりから,松川浦を見るとコブハクチョウの白が点在しているのと,鵜の尾埼灯台のトンネルからはコンクリートの白い護岸防潮堤ができていた。小泉川沿いは工事のため通行できなかったので,もと来た道を戻り,ホテル飛天前を過ぎ,農産物直売所に行ってみた。土ネギを売っていたので大量に買って,家に帰ってからミニ菜園に植えた。最初に新松川浦漁港に行ったが,前回同様,オオセグロカモメとワシカモメくらいで,水揚げの時ではなかったのでさらにカモメ類は少なかった。それから松川浦漁港に行くと,オオハム,アカエリカイツブリがいた。前回同様シロカモメもいた。オオハムを観察してわかった特徴としては,真横から見ると頭は台形に見えるが,後ろから見たり,頭を上げて上空を見ていたりすると,ほとんどアビに見えたりするので注意が必要だ。上背は鱗模様。喉元は陰になると黒っぽく見えるが,順光や羽繕いをして首をひねったりすると黒線は全くないことがわかる。脇の白斑についてはこの個体はかなり広く白い部分が吃水から出ている。1時間ほどいて,新地漁港,磯浜付近のクロガモなど見て鳥の海に向かった。
【写真】
  
■スズガモ/オオハム冬羽
  
■頭から嘴を水中に突っ込んでは顔を上げる行動を繰り返していた。またアビ類おなじみの腹を上にして足をあげて羽繕いする様子も見られた。首が長いのでぐるっとねじって羽繕いするのもおもしろい。/シロカモメ第1回冬羽
  
■ダイサギやチュウサギが数十羽いた。/ハジロカイツブリ冬羽
  
■アカエリカイツブリ成鳥冬羽/カンムリカイツブリ成鳥冬羽
  
■オオハムだが,右と左ではまるで印象が違う。/コブハクチョウ成鳥
 
■クロガモ成鳥♂♀/中浜付近の防潮堤から荒浜,仙台方面。仙台市中心部のビル群や電波塔も見える。


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2014年12月7日(日)磯浜

2014年12月07日 | 磯浜漁港
■2014/12/7(日)8:42-10:25【天気】晴れ/12/27(土)10:53-11:50【天気】晴れ
【場所】磯浜・中浜
【種名】コハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、スズガモ、シノリガモ、クロガモ、ホオジロガモ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリ、シロチドリ、ウミネコ、カモメ、オオセグロカモメ、ミサゴ、トビ、ノスリ、チョウゲンボウ、ハヤブサ成鳥1・若鳥1、ヒバリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、ムクドリ、カワラヒワ、ホオジロ、カシラダカ、オオジュリン(13科30種)
【メモ】磯浜にクロガモが来て例年のように沖から消波ブロック近くまで群れていた。全体ではまだそれほど多くなく300羽+というところ。マガモの大群が同規模で沖に浮かんでいる。カンムリカイツブリやハジロカイツブリ、シノリガモの小群もポツポツ見られた。オオジュリンを見ているとそれを蹴散らして低空でいつものオオタカ若鳥が自分のすぐ上をすごい勢いで飛んでいったと思ったら、横からこれもまたいつものハヤブサ成鳥が攻撃し始めた。ハヤブサの方はヒット・アンド・アウェイで、オオタカを翻弄していた。旧中浜小から防波堤に出てしばらく歩いたが、シノリガモとクロガモがいるくらいで反対側を見てもハクチョウとノスリ、先ほどのハヤブサくらいだった。ハヤブサが沖の方へ飛んで低空飛行で獲物を探しているのが観察できた。
【写真】
  
■着水するクロガモ(12/27)磯浜沖クロガモの群れ
  
■磯浜漁港手前より防波堤、背景は台東岳/傷みが進みつつある旧中浜小学校/ハヤブサ若鳥
  
■オオタカ若鳥(12/27)/オオタカ若鳥とハヤブサ成鳥。運動能力はどうみてもハヤブサが優っている。オオタカ若鳥を上空から急降下してからかうように威嚇し、追いかけられると、また別の角度から攻撃し、また逃げるの繰り返しでとてもおもしろかった。/ノスリ若鳥


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2014年2月11日(火)磯浜漁港

2014年03月03日 | 磯浜漁港
2014/2/11(火)8:09-8:27【天気】快晴
【場所】磯浜漁港付近
【種名】ヒドリガモ,マガモ,スズガモ,クロガモ,ハジロカイツブリ,ウミネコ,オオセグロカモメ,イソヒヨドリ♀(4科8種)
【メモ】快晴の磯浜に行った。積雪で海岸や湿地への小道が通れなかったので,ほんの少ししかいなかった。磯浜沖のクロガモの群れや,はじめてここから見えた仙台市の高層ビル群や山元町沖の防波堤工事の様子などを写真に収めてきた。中浜小付近の湿地や小河川,入江は工事が全面的に入っていて,ワシタカ類は全然見られなかった。
【写真】EOS70の設定をピクチャー設定を「風景」にして撮影してみた。EOS7ほどではないが,やはりかなりパリパリした感じだ。
  
■津波で枯死したマツ,山元町/磯浜漁港入口付近のマガモとヒドリガモ

■磯浜から見た山元町沖と仙台市の高層ビル群


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2014年1月13日(月)松川浦,磯浜,中浜

2014年02月18日 | 磯浜漁港
■2014/1/13(月)8:51-10:50【天気】晴れ
【場所】松川浦,釣師浜,磯浜,中浜
【種名】コブハクチョウ成鳥15若鳥1,オカヨシガモ,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,コガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,ホオジロガモ,ミコアイサ,カイツブリ,ハジロカイツブリ,カワウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,ユリカモメ,ウミネコ,カモメ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ハイタカ,ノスリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ヒバリ,イソヒヨドリ(10科32種)
【メモ】成人の日だが,日程が空いていたので,松川浦から鳥の海まで行ってみた。山元インターで降りて南下し,磯浜の手前,工事中の水神沼の横を通って6号線に出て南下し,火力発電所から原釜尾浜,松川浦を通って,ホテル飛天前から小泉川・宇田川に架かる橋を通って,岩子地区に行き,宇田川沿いに来た道を戻るコースを取った。岩子地区は前回と同様,復興はそれほど進んでいない状況だった。宇田川の対岸にコブハクチョウの群れがいて,一羽若鳥らしい個体がいた。川沿いはカモ類が多く見られ,オカヨシガモは特に数が多かった。松川浦環境公園近くの歩道橋があるところには,かつて津波で流された船が交差点の真ん中にあったのを覚えている。津波の来る前の新松川浦漁港は,銚子漁港のように大型カモメ類が多く見られたが,今はほとんど見られなくなってしまった。今となっては過去のこのフィールドの記録は貴重なものとなってしまった。原釜尾浜周辺は岩壁が再建されているが,海水浴場周辺は破壊されたままだ。新地漁港や釣師浜周辺に至っては,ほとんど津波後の光景がそのまま広がっている。常磐線がかつてあったところは道になり,ナビだけが踏切を警告する。磯浜,中浜を少し見て鳥の海に向かった。
【写真】
  
■岩子地区から松川浦の風景
  
■宇田川のコブハクチョウとカモ類(オカヨシガモ,ヒドリガモ)
  
■ユリカモメ成鳥冬羽/イソヒヨドリ♂/コブハクチョウ成鳥


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2014年1月5日(日)磯浜,中浜

2014年01月05日 | 磯浜漁港
■2014/1/5(日)7:45-9:44【天気】晴れ
【場所】磯浜,中浜
【種名】ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,スズガモ,クロガモ,カワウ,オオバン,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ,ノスリ,コクマルガラス2,ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ヒバリ,イソヒヨドリ♀,ベニマシコ,カシラダカ(11科20種)
【メモ】天気がよく正月らしい清新な朝だったが,鳥はかなり少なかった。今シーズンはクロガモの数が例年よりかなり少なめで,遠くに大群がいると思って見るとオナガガモやマガモ,ヒドリガモだったりする。ワシタカもノスリがいつものところに数個体いるだけで,チュウヒ類は全く見ることがなくなった。中浜周辺の工事の関係かもしれない。
【写真】
  
■ノスリ若鳥♀。獲物を食べた後らしく,嘴が血で汚れていた。
  
■ミサゴ成鳥♂/クロガモ♂♀/ミヤマガラスの群れ。コクマルガラスも2羽混じっていた。


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2013年12月22日(日)磯浜・中浜

2013年12月22日 | 磯浜漁港
■2013/12/22(日)8:22-9:48【天気】晴れ時々曇り
【場所】磯浜,中浜
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,コサギ,マガモ,オナガガモ,ヨシガモ♂,ヒドリガモ,クロガモ,ビロードキンクロ♂1,シノリガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,チョウゲンボウ,オオバン,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,カワラヒワ,ベニマシコ,ムクドリ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(16科31種)
【メモ】波が非常に荒く,磯浜漁港の防波堤を越えて高波が港に流れ込んでいた。磯浜前面海面もすごいうねりと高波で,クロガモの姿はなかった。イソヒヨドリ♀が漁港にいたくらいだったが,ミサゴが大きな魚をつかんで飛んでいた。中浜に移動し,海岸防波堤から沖を見るとカイツブリ類が所々に浮かんでいた。消波ブロックのすぐ近くにシノリガモの群れ,遠くにクロガモ50+の小群とその中にビロードキンクロ♂1羽がうねる波に浮いていた。前回も観察できたヨシガモ♂がまたぽつんと離れたところにいた。猛禽類は,ノスリ,チュウヒ,チョウゲンボウくらいしかいなかった。予想外に波の荒い日だった。
【写真】
  
■イソヒヨドリ♀磯浜漁港/ミサゴ磯浜/ビロードキンクロ♂とクロガモ中浜沖海面
  
■シノリガモ♀を追いかけるシノリガモ♂成鳥2羽と第1回♂/ホバーリングするチョウゲンボウ成鳥♀/チュウヒ♀幼鳥?


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2013年12月15日(日)磯浜・中浜

2013年12月15日 | 磯浜漁港
■2013/12/15(日)8:23-11:07【天気】晴れ時々曇り
【場所】磯浜・中浜
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ♂1,ヒドリガモ,オナガガモ,クロガモ,ビロードキンクロ♀1,シノリガモ,ミサゴ,トビ,ケアシノスリ1,ノスリ,ハイイロチュウヒ♀1,チュウヒ1,ハヤブサ成鳥♀1,チョウゲンボウ,オオバン,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,コミミズク,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ♀,ホオジロ,カシラダカ,カワラヒワ,ベニマシコ,スズメ,ハシボソガラス(17科41種)
【メモ】前回行った時にはクロガモを見ることができなかったので,もう来ているはずだと思い,行って見た。磯浜から釣師浜前面海面にクロガモ,マガモ,オナガガモ,ヒドリガモの群れがいた。クロガモは200+でまだ数が少なかった。磯浜も海岸堤防の工事が進められているが,他の箇所と比べるとまだ進んでいなかった。中浜に行くと例によって海に注ぐ小河川一帯のアシ原からハイイロチュウヒ♀とチュウヒが飛び出してきた。逆光でしかもすぐ降りたので撮影はできなかったが,すぐ近くの枯れた大木の枝にこれも例によってハヤブサとミサゴがおり,その上空にケアシノスリとコミミズク,振り返って海にクロガモとビロードキンクロ♀1と,こんなにたくさん一気に見ていいのかと思うような出現状況だった。帰りは名取IC周辺でミヤマガラスの大群を見たが,こんなにいてもコクマルガラスを見つけられなかったが,猛禽をたくさん見たので今日はOKということで帰ってきた。
【写真】
  
■津波で枯れたマツ/磯浜沖のクロガモの群れ(一部)/2007年4月7日座礁のロシア貨物船JANE号の残骸前のクロガモ
  
■磯浜の海岸堤防(工事中)/中浜の海岸堤防とクロガモの群れ
  
■海岸堤防近くの枯木の枝にミサゴとハヤブサ,空にホバリングするケアシノスリ
  
■ホバリングするケアシノスリ/旋回しながらこちらを見ながら真上にきて,やがて空高く旋回して昇っていった/と思ったらちょっと遠くだったがコミミズク。ノスリにモビングされていた。
  
■帰りに名取ICあたりでミヤマガラスの大群に遭遇(本来このフィールドでないがおまけで掲載)


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2011年12月31日(土)磯浜周辺

2011年12月31日 | 磯浜漁港
■2011/12/31(土)11:42-15:09【天気】晴れ
【場所】磯浜周辺
【種名】ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,ダイサギ,アオサギ,コサギ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ビロードキンクロ,シノリガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハイイロチュウヒ,ハヤブサ,オオバン,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,カワセミ,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,ツグミ,カシラダカ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(22科48種)
【メモ】山元町の海岸部は冬季,クロガモの群れが多い。福島県新地町の釣師浜の北端から磯浜,磯浜から牛橋河口前面海面までかなりの数のクロガモが観察される。震災前は仙台空港の沿岸部にクロガモやビロードキンクロの群れが飛来していたが,今日見たところでは空港沖から北,南をずっと見てもミツユビカモメが飛んでいるくらいで,海ガモ類は全然見ることが出来なかった。山元町沿岸部も同様かと思って行ってみると,おそらく大津波前と同様の場所にクロガモの群れがいた。他にも以前同様,マガモやコガモ,オナガガモの群れも相当羽数沖に浮いていた。この海岸線には防波堤や消波ブロックで海岸線が削られるのを防ぐ工事がずっと進められていたが,地震と大津波で防波堤自体が崩れ,消波ブロックも一部を除き,だいぶ流されていた。また,小河川が海に流れ込み,潟を成しているところが多く,ミサゴやチュウヒ,カワセミなどよく以前は見ていたが,こうしたところに大津波が押し寄せ,「谷地」ではなく砂浜になってしまっているところが多かった。必然的に河川が流れ込むところは小さくても橋が道路沿いに複数架けられているわけだから,震災と大津波で橋が破壊されているところがほとんどで,これまでは通ることができなかった。今回,初めて,38号線を鳥の海方面から磯浜まで行ってみた。道路の両側の昔からの立派な家々は全て流され,今もその様子が鮮明なセブンイレブンや,ローソンの建物は津波がその店を突き抜けて構造物だけが残っている。磯浜では,よく行っていた石窯焼きのおいしいビザの店は跡形もなかった。そして,以前は本当に景色がよかったろう新地町と山元町の境付近の高台の家々もすっかりなくなっていた。その先は,道路や橋の損壊がひどく釣り師浜まで通行止めになっている。
思えば,シノリガモやアカショウビン・ヤマセミを見に毎年行っていた栗駒の湯ノ倉温泉が,岩手・宮城内陸地震で水没し,土砂崩れで多くの方々が亡くなり,それだけでも大変なことだと思っていた4年後に,歴史的な今回の大震災と大津波で,ここまで多くの方々が亡くなり,家を失い,職場を失うことになろうとは,誰が予想しただろう。せめて大津波がなければとは,誰もが思うことだろう。そして,長年通った荒浜,磯浜,そして釣師浜と,心休まるささやかな温泉宿や民宿,レストランなど,ことごとくなくなってしまったのは本当に悲しいことだ。
【写真】
  
■山元町立中浜小学校とその周辺地域/クロガモの群れの中に次列風切が白いカモ
  
■ビロードキンクロ成鳥♂,クロガモ,シノリガモ成鳥♂,オナガガモ,コガモ,マガモ/ビロードキンクロ/ハシビロガモ
  
■ビロードキンクロ成鳥♂の虹彩は薄白青灰色/クロガモ/ビロードキンクロ♂とクロガモ成鳥♀。
  
■周りにはクロガモ♂の若鳥もいる。/ビロードキンクロ♀
  
■クロガモの群れ/ビロードキンクロ♂・♀,クロガモ/クロガモ♂♀ 磯浜
  
■大津波のあとに残った樹。/クロガモの群れ 磯浜
  
■ハイイロチュウヒ♀。
  
■ホバリングするハイイロチュウヒ/体型からするとハヤブサ成鳥♂か?/ハイイロチュウヒを追うハヤブサ。運動能力がまるで違っていた。


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2011年9月26日(月)釣師浜

2011年09月26日 | 磯浜漁港
■2011/9/26(月)13:58-15:00【天気】曇り
【場所】釣師浜
【種名】】ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,ミサゴ,トビ,ハヤブサ,オオバン,シロチドリ6,メダイチドリ幼羽12,トウネン幼羽3,ミユビシギ幼羽8,オオセグロカモメ,ウミネコ,ハシボソガラス(10科22種)
【メモ】蒲生から釣師浜に行こうと山元ICで降りて国道6号線を南下した。震災後,釣師浜には何回か行ったが,今回は久しぶりだったので,うかつにも新地町役場の交差点を左折するところを,その手前で左折してしまい,JR常磐線新地駅があったところへに行く道路(県道103号線)の方を行ってしまった。震災前は鳥の海からいつも行っていた浜沿いの県道38号線にでるはずなのだが,38号線は至る所で橋が落下したり,道路が寸断されているので,そこへは当然行けない(ここを通ったのは2回目なのだがすっかり忘れている)。そこで,本来あるはずの38号線に平行した田圃道を釣師浜の方へ走ってみることにした。周囲はほとんど沼地のようになっており,ハシビロガモ,マガモ,コガモ,カルガモ,オナガガモ,ヒドリガモなどがいた。特にコガモは大群がいて,車が通る度に飛び立っていた。常磐線があった線路近くまで来ると用水路があって行き止まりになったので,引き返した。この用水路を渡れば本来行くべき道路なのだが。田圃道を引き返し,またカモの大群を右往左往させて,やっとぐるっと回って釣師地区に着いた。郵便局や角にあった洋服店は跡形もなく,またいつも車を停めていた橋の脇の駐車場は一部その姿を留めているが,橋脚は陸側に20m以上流されている。いつも家内と行っていたラハイナは半円形の段になった入口のコンクリートと,建物のコンクリート基礎部分,庭の芝生と草花の一部が残っている。この喫茶店の2階からマスターや奥様ととりとめもない話をしながら,浜のカモメ類の大群や,日によって全く色が違う海を見たことが懐かしく思い出される。
 浜に出ると,河口にはオオセグロカモメやウミネコの群れがいた。この2種以外はいなかったので,新地漁港の方に歩いて行くと,ミサゴが上空を飛び,浜にはミユビシギ,メダイチドリ,トウネン,シロチドリの群れがいた。しばらくミユビシギが波打ち際を走る様子を観察した。海の方はまだ季節が早いので,海カモの姿は見えなかった。
【写真】
  
■メダイチドリとミユビシギ/トウネン幼羽/ミユビシギ冬羽のランニング
  
■走るミユビシギ/目の前でふと立ち止まったかと思うと...
  
■急にペタッと座って警戒態勢に入った。上空をハヤブサ成鳥が飛び過ぎていった。目の前の人より,ハヤブサの方が怖いのだ。/ウミネコ成鳥冬羽/ミユビシギ千鳥足の連続写真。2秒間の写真。酔っ払いの千鳥足(こういう人は今の社会や経済状況ではほとんどいなくなってしまったが)ではなく,かなりダイナミックな走り。方向を急に変える時もすごい走りをする。


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2011年4月2日(土)釣師浜,新地漁港,新松川浦漁港

2011年04月02日 | 磯浜漁港
■2011/4/2(土)8:53-10:04【天気曇り,時々雨】
【場所】釣師浜,新地漁港,新松川浦漁港
【種名】ハジロカイツブリ夏羽,カンムリカイツブリ,ウミウ,カルガモ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,トビ,ノスリ,ハヤブサ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ツバメ,ハクセキレイ,ツグミ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科21種)
【メモ】いつものように山元ICで降りて海岸沿いのR38を行こうとしたが道路が寸断されて通行止めになっていたので引き返しがれきの間の細道を抜けてR6に出南下して新地駅近くから釣師浜へ出た。写真で見るように堤防も破壊され消波ブロックが海岸に打ち上げられ橋は落下して流され家々は流されかろうじて土台が残ってここに家があり人々の暮らしがあったことを証明している。またやや高い建物は津波に打ち壊され田圃は広い面積で冠水していた。砂浜に出ると消波ブロックが海岸に打ち寄せられ堤防が一部しかない。沖にはまだシノリガモやクロガモが若干残っていた。またこれは渡りの途中であったと思うがカワラヒワの40羽くらいの群れが次々に渡っていった。ツバメが1羽飛んでいた。ちなみに磯浜漁港の方は道路が寸断されていて行くことができなかった。
 新地漁港に行くと漁船が何艘か係留してあった。船揚場にはウミネコが1羽所在なげにしている。そこから新松川浦漁港に行こうとしたが道路が寸断されておりいったん国道R6に戻って相馬まで行き原釜に直接入った。漁港施設設備は完全なダメージを受けており魚市場の2階屋根部分に漁船が乗り上げており津波の高さと勢いが想像を絶するものだったことがわかる。船揚場にオオセグロカモメが1羽港内部に夏羽のハジロカイツブリがいた。帰りは松川浦沿いの道を通ってR6に出たが途中交差点の脇に大きな船が打ち上げられていた。ハヤブサが1羽セブンイレブンの上空を飛んでいった。
 釣師浜のラハイナには家内とこれまで何度も行った。海のすぐ脇に立つ喫茶店から見える景色は行くたびに違っていた。おいしいピザやトースト・コーヒーを飲んでマスターや奥様と話すのがとても楽しかった。自分が撮影した釣師浜のシギチやカモメ類の写真も飾ってもらっていた。いらなくなったスコープも三脚と一緒に置かせてもらった。いつか行った時に海がすぐ近くだから津波が怖いよねなどと言っていたがそれが2011年中にしかも歴史的な津波が襲うとは誰が予想をしただろうか。
【写真】
  
■釣師浜の前面にあった消波ブロックが,砂浜の中程まで打ち上げられていた。地区の家々を守っていた頑丈に見えた防波堤はほとんどが津波で破壊された。/釣師浜の橋は流され別の場所にあった。
  
■沖の防波堤は残っていて,いつものようにカモメ類やウミウが止まっていた。/なるだけ浜に近い所までと,がれきの間で通れる道を探して,ラハイナの近くまでいったが,あとで,この道路がいつも新地漁港に行く道と気づき唖然とした。
  
■新松川浦漁港の船揚場のオオセグロカモメ第2回冬羽/魚市場。いつもワシカモメやシロカモメが止まっている2階の屋根には漁船が乗っていた。/鵜ノ尾崎灯台付近


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2011年1月30日(日)新松川浦漁港

2011年01月30日 | 磯浜漁港
■2011/1/30(日)9:07-12:28【天気】晴れ
【場所】新松川浦漁港
【種名】マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,クロガモ,トビ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ(3科14種)
【メモ】いつもより少し早く漁港に行ってみた。途中期待していた釣師浜は,河口の改修工事が行われていて,大型カモメ類はいなかった。漁港に着くと真っ先にシロカモメとクロガモがいるのがわかった。ただし,港内の真ん中あたりにいたので,そのうち運がよければ近寄ってくるだろうと思い,一通り,魚市場をまわってカモメを1羽1羽見て回り,戻ってみると,岸壁のすぐ近くまで来ていた。何度か潜水して餌を採っていたようだが,何を食べているのかはわからなかった。シロカモメは2羽いたが,それぞれ特徴があった。
【写真】
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ第4回冬羽~夏羽/オオセグロカモメ第1回冬羽♀型
  
■セグロカモメ第3回冬羽/シロカモメ第1回冬羽。嘴の境界がやや不明瞭。普通のデカシロ/セグロカモメ第1回冬羽
  
■2羽いたうちの片方のシロカモメ第1回冬羽。嘴の黒い部分の境界が明瞭/オオセグロカモメ♀型個体第1回冬羽。とてもかわいらしい個体だった。
  
■スズガモとクロガモ。スズガモは♂♀いて,第1回~成鳥までいる。カモは不勉強なので,まだ第○回○○とは言えない/シロカモメの飛翔/海水を口に含むクロガモ。この後,ぶるぶるとやる。
  
■ぶるぶるとする/セグロカモメ第1回冬羽/また口に含む。瞬膜がおりている。
  
■クロガモ正面顔。何回か,目の前で潜水して餌を採っていた。これは浮上してきたところ/ワシカモメ成鳥夏羽。この時期になるとワシカモメに限らず,夏羽になっている個体もいる。
  
■シロカモメで嘴の境界が不明瞭な個体は鵡川などにはよくいるアラスカシロカモメに見られるが,眼の周りのぼわっとした感じも同じ特徴である。しかし,この個体は明らかに大きい普通のデカシロだろう。オオセグロカモメと比べると2羽とも,ちょっと一回り大きい。水揚げされた魚のはらわたを奪い合いしている。後ろでも。鳥の口は大きく下に下がるので,かなり大きいものでも呑み込むことができる。
  
■瞬膜が閉じられているが,眼が悪いわけでもないようで,閉じていない方が多かったわけだが,写真を撮った時(そういうポーズをしていた時には)は,瞬膜を閉じていることが多かった。


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2010年12月29日(水)新松川浦漁港,新地漁港,釣師浜,磯浜

2010年12月29日 | 磯浜漁港
■2010/12/29(水)8:48-10:54【天気】晴れ
【場所】】新松川浦漁港,新地漁港,釣師浜,磯浜
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,ハクセキレイ,イソヒヨドリ,カワラヒワ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(12科26種)
【メモ】比較的早い時間に行ったが,松川浦漁港では水揚げが終わった後だった。漁港にはあまりいなかったので,原釜尾浜海水浴場の砂浜に行ってみた。小川が注いでいるところがあるので,大型カモメ類が集まっている。オオセグロカモメがほとんどだったが,セグロカモメも1羽いた。セグロカモメもというと関東以南の方ではセグロカモメの方がオオセグロカモメより多いようなので,どういう意味と言われそうだが,こちらはオオセグロカモメが圧倒的に多いのである。北海道に行けばシロカモメだらけだが。新地漁港ではカモメが船揚場にいて,じっとしていたので近寄って撮影した。釣師浜はあまり個体数は多くなかったが,オオセグロカモメとワシカモメの群れに混じって1羽ミツユビカモメの成鳥冬羽がいた。釣師浜で撮影していた時,ダイヤルが不用意に回って(時々ある。EOS60Dでは改良されているが。),1/200になっていた。かなりいい写真が撮れていたはずなのだが,みんなぶれていたのは残念だった。写真はぶれがかろうじてないものを掲載してあるがせっかくのミツユビカモメがだいなしだった。
【写真】
  
■足の色,嘴の色,黒斑からおそらくカモメ第3回冬羽/カモメ成鳥冬羽/ユリカモメ成鳥冬羽
  
■ウミネコ成鳥冬羽/セグロカモメ第1回冬羽
  
■セグロカモメ第1回冬羽,飛翔識別用/ワシカモメ成鳥冬羽
  
■ミツユビカモメ成鳥冬羽


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2010年12月26日(日)新松川浦漁港,新地漁港,釣師浜,磯浜

2010年12月26日 | 磯浜漁港
■2010/12/26(日)11:58-13:22【天気】晴れ
【場所】新松川浦漁港,新地漁港,釣師浜,磯浜
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,シノリガモ,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(7科19種)
【メモ】漁港はちょうど水揚げが終わり,ほとんど片付いた状態だったが,まだ落ちた魚を食べている大型カモメがたくさんいた。その中に,カナダカモメには絶対見えないが,やたら小さく足の短い二等辺三角形頭のカモメがいた。見たところオオセグロカモメ以外の何者でもないが,ご教示をお願いしたところ,オオセグロカモメの極小個体と言うことで納得した。メス型よりもさらに小さく本当に短脚だ。新地漁港にはちょうどウミウとカワウがいて,背中の羽色が比較できた。釣師浜から磯浜にかけてクロガモの群れがいた。その中に例年のことだがシノリガモが混じっていた。
【写真】
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽極小個体。足の長さ,嘴の細さ,頭の形が特徴。/オオセグロカモメ第1回冬羽メス型個体。これは小さい分。
  
■奥が普通のオオセグロカモメ第1回冬羽。真ん中が極小個体。手前が小型個体/オオセグロカモメに追われるカモメ第1回冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽の典型的個体。ずんぐりしていてブラウンの瞳。
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽/ワシカモメ成鳥冬羽/クロガモの群れ。シノリガモ♂1。
  
■カワウ。背の色が茶褐色/ウミウ。背の色が黒緑色。


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2010年12月18日(土)釣師浜,新地漁港,松川浦漁港,山元町海岸

2010年12月18日 | 磯浜漁港
■2010/12/18(土)10:27-12:48【天気】晴れ
【場所】釣師浜,新地漁港,松川浦漁港,山元町海岸
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ホオジロガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,オオバン,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,ツグミ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科39種)
【メモ】釣師浜にはワシカモメ成鳥冬羽6羽,第1回冬羽1羽がいた。このフィールドで一度に7羽のワシカモメは初めてだ。帰りの鳥の海の堤防にも2羽の成鳥冬羽がいたので,集団で南下してきているのかもしれない。新地漁港の船揚場にはミユビシギが1羽いて,波打ち際の海草が繁茂するところで採餌していた。他にはカモメ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,それにスズガモが群れになって何か餌をあさっていた。新松川浦漁港は特にこれといった種類はいなかった。帰りに,山元町の海岸線沿いにクロガモの状況を見に行った。個体数はやや少ないが,例年通りの分布状態だった。
【写真】
  
■新地漁港の船揚場のミユビシギ冬羽。今日は1羽しかいなかった。
  
■スズガモ,オオセグロカモメ,カモメ,ユリカモメ/セグロカモメ第1回冬羽/オオセグロカモメ成鳥冬羽
  
■同じオオセグロカモメ第1回冬羽だが,一方はだいぶ擦れて白くなっている。/ワシカモメ第1回冬羽
  
■ワシカモメが5羽/ワシカモメが3羽/大波が打ち寄せてきて,渚のカモメたちは慌てて逃げる。ワシカモメが3羽(第1回冬羽を含む)
  
■3枚目はワシカモメ成鳥冬羽とワシカモメ第1回冬羽

■山元町の海岸のクロガモの群れ。波がとても高かったが,砕ける波のところにはいつもおらず(当たり前なのだろうが),上手に波乗りをしていた。


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2010年11月14日(日)釣師浜

2010年12月01日 | 磯浜漁港
■2010/11/14(日)12:05-13:04【天気】曇り
【場所】釣師浜
【種名】カンムリカイツブリ,クロガモ,トビ,シロチドリ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,スズメ,ハシボソガラス(7科11種)
【メモ】曇りの日だったが,カモメはこれくらいの天気の方が羽色がそのまま出るので行ってみることにした。到着すると,ちょうど群れが浜と河口にいた。浜を散歩する人がいると群れがいなくなってしまうので,ほっとした。いつもは余裕をもって堤防から群れのだいたいを見て浜に行くのだが,今日はチャンスを逃さず,すぐに浜に行った。最初にカモメが警戒しない距離にいて,しばらく観察する。それからおもむろに少しずつ立たないで移動する。手には腰掛用の流木を持参する(笑い)。そして,少しずつ間合いを詰め,いつの間にかカモメの群れと3m,4m位の距離まで接近している。この過程で,けっして自分は彼らには関心がないことを感じ取らせる必要がある。そうすると,すぐ近くで鳥たちがいろいろな行動をするのを目視することができる。もちろん,人がいてレンズを向けてシャッターを切っているのだから,警戒+プレッシャーを感じていないはずはないが,無害とわかれば,人にはお構いなしだ。
 さて,今日は先週いなかったカモメとワシカモメがいた。セグロカモメの第2回と第1回冬羽もいた。第1回は先週の個体とは別個体だ。今シーズンはまだシロカモメとタイミルを見ていないので,次回以降に期待がかかる。
 ところで,それまで河口で盛んに水浴びし,浜で休息したり羽繕いをしたり,ヒトデや流木,小さなプラスチックボールなどで遊んでいた大群が,どの種類の声かわからないが,一声で一斉に飛ぶことがある。結局また戻ってくるか,浜の中間地点の渚付近に降りるちなみに,海の見える喫茶店の「ラハイナ」(「よっちゃんの店」)で,ピザなど食べながら見ていると,何でもないのに一度は必ず飛ぶ。その光景はとても美しい。行くたびに海の色や波,風,光線が異なる。印象派風の空と光を背景に飛ぶカモメたちの姿はとても美しい。
 今日の海は,比較的近い所にカンムリカイツブリが群れでいたり,磯浜寄りにはクロガモの群れが渚に近い場所に浮かんでいるのが見えた。そうこうするうちに1時間が立ち,これ以上いても他の種類は飛んできそうにもなかったので帰ることにした。
【写真】
  
■セグロカモメ幼羽。白と,より黒っぽい焦げ茶の境が明確な羽のパターンで,シンプルで美しい。
  
■ワシカモメ成鳥冬羽/ウミネコの飛翔,中央奥にカモメ幼羽がいる/カモメ幼羽
  
■ユリカモメ成鳥冬羽/セグロカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽移行個体

■カモメ第1回冬羽。カモメは第1回冬羽から肩羽は灰褐色になっている。


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