私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

阿武隈川河口のカモメたち。カモメ成鳥冬羽も増えてきた。

2010年11月14日(日)釣師浜

2010年12月01日 | 磯浜漁港
■2010/11/14(日)12:05-13:04【天気】曇り
【場所】釣師浜
【種名】カンムリカイツブリ,クロガモ,トビ,シロチドリ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,スズメ,ハシボソガラス(7科11種)
【メモ】曇りの日だったが,カモメはこれくらいの天気の方が羽色がそのまま出るので行ってみることにした。到着すると,ちょうど群れが浜と河口にいた。浜を散歩する人がいると群れがいなくなってしまうので,ほっとした。いつもは余裕をもって堤防から群れのだいたいを見て浜に行くのだが,今日はチャンスを逃さず,すぐに浜に行った。最初にカモメが警戒しない距離にいて,しばらく観察する。それからおもむろに少しずつ立たないで移動する。手には腰掛用の流木を持参する(笑い)。そして,少しずつ間合いを詰め,いつの間にかカモメの群れと3m,4m位の距離まで接近している。この過程で,けっして自分は彼らには関心がないことを感じ取らせる必要がある。そうすると,すぐ近くで鳥たちがいろいろな行動をするのを目視することができる。もちろん,人がいてレンズを向けてシャッターを切っているのだから,警戒+プレッシャーを感じていないはずはないが,無害とわかれば,人にはお構いなしだ。
 さて,今日は先週いなかったカモメとワシカモメがいた。セグロカモメの第2回と第1回冬羽もいた。第1回は先週の個体とは別個体だ。今シーズンはまだシロカモメとタイミルを見ていないので,次回以降に期待がかかる。
 ところで,それまで河口で盛んに水浴びし,浜で休息したり羽繕いをしたり,ヒトデや流木,小さなプラスチックボールなどで遊んでいた大群が,どの種類の声かわからないが,一声で一斉に飛ぶことがある。結局また戻ってくるか,浜の中間地点の渚付近に降りるちなみに,海の見える喫茶店の「ラハイナ」(「よっちゃんの店」)で,ピザなど食べながら見ていると,何でもないのに一度は必ず飛ぶ。その光景はとても美しい。行くたびに海の色や波,風,光線が異なる。印象派風の空と光を背景に飛ぶカモメたちの姿はとても美しい。
 今日の海は,比較的近い所にカンムリカイツブリが群れでいたり,磯浜寄りにはクロガモの群れが渚に近い場所に浮かんでいるのが見えた。そうこうするうちに1時間が立ち,これ以上いても他の種類は飛んできそうにもなかったので帰ることにした。
【写真】
  
■セグロカモメ幼羽。白と,より黒っぽい焦げ茶の境が明確な羽のパターンで,シンプルで美しい。
  
■ワシカモメ成鳥冬羽/ウミネコの飛翔,中央奥にカモメ幼羽がいる/カモメ幼羽
  
■ユリカモメ成鳥冬羽/セグロカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽移行個体

■カモメ第1回冬羽。カモメは第1回冬羽から肩羽は灰褐色になっている。


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2010年11月6日(土)釣師浜・磯浜

2010年12月01日 | 磯浜漁港
■2010/11/6(土)12:58-14:37【天気】晴れ
【場所】釣師浜・磯浜
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,マガモ,カルガモ,クロガモ,トビ,シロチドリ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ハクセキレイ,イソヒヨドリ♀,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(10科18種)
【メモ】11月3日に来た時には,カモメ類が浜には全然いなかったが,今日の釣師浜はオオセグロカモメとウミネコを中心に400羽以上のカモメ類が浜で休息,水浴びをしていた。シロチドリが渚近くの砂浜に10羽前後いた。カモメ類は,セグロカモメでは第1回冬羽移行個体,第3回冬羽,成鳥冬羽がいた。成鳥冬羽は換羽中で,この時期よく見られる風切が伸びていないために体長が短く見える個体だった。11月3日には見られなかったクロガモの群れが浮かんでいた。
【写真】
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽。足に釣糸が絡み膨れている。/オオセグロカモメ第1回冬羽/釣師浜のカモメの群れ
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽とウミネコ第1回冬羽/カモメ類の群れ/セグロカモメ成鳥冬羽
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽/セグロカモメ成鳥冬羽(上の個体)/セグロカモメ第1回冬羽
  
■セグロカモメ成鳥冬羽(同一個体)/ウミネコ成鳥冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽移行個体と第1回冬羽
  
■セグロカモメ第3回冬羽。光線の当たり方で背の薄さが違って見える。


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2010年11月3日(水)新松川浦漁港

2010年11月09日 | 磯浜漁港
■2010/11/3(水)7:19-7:49【天気】晴れ
【場所】新松川浦漁港
【種名】ユリカモメ,ウミネコ,タイミルセグロカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ(1科6種)
【メモ】カモメの識別観察に新松川浦漁港に行った。6時過ぎに出発し,約1時間で現地に着いた。漁船が次々に入港し,水揚げ作業と競りが行われていた。カモメたちはカマや腑のおこぼれに群がっている。それにしても水揚げされる魚類の種類の豊富さには驚くばかりだった。さて,ここではほとんどがオオセグロカモメなので,オオセグロカモメの幼羽から成鳥冬羽までの個体識別を基本に,他の種類のカモメの種類や年数を識別していく。とにかく1羽1羽手当たり次第にこれは○○カモメ第○回○羽とかいうように考えながら,写真を撮っていく。見る角度や光線の具合,立ち方などで同じ種類,年数でも印象が全然違うし,そもそも個体差が大きいので,このタイプの共通した点というように見ていくが,とにかくだいたいこれだろうと思うのが関の山で,あとは写真をじっくり見て判別する。この日は,シロカモメがまだおらず,カモメも見なかった。ワシカモメの成鳥も見ていない。しかし,かなり典型的なワシカモメの第1回冬羽や,ホイグリン系カモメ改めタイミルセグロカモメの幼羽から第1回冬羽移行個体を見ることができた。
【写真】
  
■タイミルセグロカモメ幼羽から第1回冬羽移行個体。立っている状態,浮かんでいる状態,飛翔形。識別のポイントは上面の鱗模様(というか亀の甲羅模様の肩羽),各雨覆いの形が整っている。初列風切はほぼ黒褐色で白い羽縁はほとんど目立たないか,ない。飛翔時の上尾筒が白っぽい。など。
  
■セグロカモメ成鳥夏羽。この個体は眼瞼がオレンジで虹彩は暗褐色。/オオセグロカモメ第1回冬羽Aタイプ/ワシカモメ第1回冬羽の典型個体
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽Bタイプ典型個体/羽衣のパターンがきちんとしているタイミルセグロカモメ幼羽から冬羽移行個体
  
■ワシカモメとオオセグロカモメ×ワシカモメ雑種?第1回冬羽/ワシカモメ×オオセグロカモメ雑種?第1回冬羽/ワシカモメ第1回冬羽メス型
  
■ワシカモメ幼羽/ワシカモメ第1回冬羽とオオセグロカモメ第1回冬羽/ウミネコ第1回冬羽,ワシカモメ幼羽・第1回冬羽,オオセグロカモメ第1回冬羽・第2回冬羽

■オオセグロカモメ第2回冬羽。虹彩が黄白色


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2009年11月18日(日)釣師浜

2010年01月20日 | 磯浜漁港
■2009/11/8(日)14:15-14:38【天気】晴れ時々曇り
【場所】釣師浜 カモメ総数 260羽
【種名】ウミウ,クロガモ,ユリカモメ,カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ♀,ハシボソガラス(6科10種)
【メモ】今日も海の見えるレストランで憩いながら,カモメウォッチングをした。オオセグロカモメの群れが先々週から入っているが,少数派のカモメ類は見あたらない。今日の収穫は,セグロカモメ第2回冬羽に移行する前,または移行中の個体2羽を見たことか。宮城県内では十三浜や白浜でかなり大きな群れが例年見られているが,今年はもう3回行ったが全然で,やはり釣師浜で観察するのが一番なようだ。毎年続けて通っていれば,そのうち出るものは探さなくても目の前に現れるだろうし。何よりも毎回何かしら新しい発見があるのがフィールドワークのよいところだ。そしてまた,その場所に着くまでのワクワク感がまたいい。オーバーに言うとこんなことでも人生が豊かになる。この時点でとりあえず,セグロ,オオセグロ,ホイグリン(系)の幼羽の特徴的なパターンを覚えることができた。しかし,カモメがこんなに奥が深いとは思わなかった。
【写真】
  
■群れの左部分にセグロカモメの群れ真ん中にオオセグロ,右端にウミネコとワシカモメがいた
  
■羽が擦れて薄くなってきた上に第2回冬羽が生えてきたセグロカモメ第2回冬羽2羽(と考える)/オオセグロカモメ第2回冬羽
  
■頭が丸く,足が短く,嘴が小さいセグロカモメ成鳥冬羽/セグロカモメ幼羽/セグロカモメ成鳥冬羽の伸び。翼の構造や特徴がよくわかる。
  
■セグロカモメ第2回冬羽(モンゴルとは全然違う)/セグロカモメ幼羽とその飛翔,翼のパターン


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2009年11月1日(日)釣師浜

2010年01月15日 | 磯浜漁港
■2009/11/1(日)15:04-15:14【天気】曇り
【場所】釣師浜 カモメ総数 80羽+
【種名】ユリカモメ,カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ハシボソガラス(2科6種)
【メモ】曇りですでにやや暗かったが,河口付近中心にセグロカモメの群れが入っていた。ここに集まるのは砂子田川河口で水浴びをする目的で,人がいなければ砂浜を横断して水浴びに急ぐカモメたちの,ちょっとひょうきんな行動が見られる。急いで歩いている時は,初列風切を静止している時よりやや下げ,上体を反らして歩くために,足が短く見える。今日は寒かったし薄暗かったので10分程度しかおらず,すぐにレストランに引きあげて,おいしいトマトピザやシーフードピザなどを食べた。
【写真】
  
■奥はオオセグロカモメ,手前がセグロカモメの群れ。成鳥や第2回冬羽がいた。/真ん中にカモメ第1回冬羽がいる。/セグロカモメ成鳥冬羽,第4回冬羽に混じって第2回冬羽がいる。
  
■オオセグロカモメ第1回,第2回冬羽,セグロカモメ第2回冬羽。セグロカモメやオオセグロカモメでまだ冬羽が少ししかない個体もいた。
  
■11月3日(火)の磯浜のシロチドリと,クロガモ。この日の時間にはは釣師浜にカモメはいなかった。/11月1日の釣師浜から新地火力発電所,相馬工業港方面を望む


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2009年10月17日(土)釣師浜

2010年01月13日 | 磯浜漁港
■2009/10/17(土)14:15-15:51【天気】晴れ
【場所】釣師浜 カモメ総数 50+
【種名】オオミズナギドリ,ウミウ,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,ホイグリン(系)カモメ幼羽1,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ウミネコ(5科10種)
【メモ】今シーズン2回目の釣師浜。10月中旬ということもあり,セグロカモメの数が少しずつ多くなってきた。今回はホイグリン(系)カモメの幼羽を観察することができたのが収穫だ。いろいろ図鑑を見たり,HPや関係するブログを見たりして,おそらく間違いないと結論し,アップするのに2ヶ月近くかかったが。ちなみに次々回はホイグリン(系)カモメの第1回冬羽と思われる個体も観察した。釣師浜は双眼鏡で十分観察できる距離にカモメがいる。新地や松川浦漁港では,さらに近く,岸壁に止まって翼を広げたり閉じたりしているので,斜め上から見ていると,たたんでいる羽の各部位が翼を広げるとどの部分にあたるかよくわかる。つまり飛翔時のパターンが目の前でわかるということだ。そうすると,図鑑で描いてあることが実際に確かめられたり,他にもいろんなパターンがあるというのがわかったりする。セグロカモメやオオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメなどでは図鑑の通り,大きい個体から小さい個体まで10センチ前後の差があるので,実際に見ると小型のものは嘴の形状や足の長さなども標準的な個体と比べると異なっているのがわかる。
今日の釣師浜は,個体数は先週より少なかったが,狭いところにいろんな種類とステージの個体が入り交じっていた。ここ数年ガンよりもこちらに来る機会が多く,1年の半分はシギチ,残りはカモメというパターンになりつつある。カモメの渡りもまた非常に興味深いものがある。釣師浜も通い続けていたら,いろいろなことが少しずつわかってきた感じがする。
【写真】
  
■セグロカモメ2・4・成,オオセグロカモメ,ウミネコ/典型的なセグロカモメ第2回冬羽/セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ
  
■セグロカモメ成鳥冬羽/セグロカモメ第4回冬羽/セグロカモメ成鳥冬羽(同一個体)。体がやや小さく,足も短く見え,嘴も小さいが,各所の特徴からセグロカモメ以外はあり得ない個体。
  
■セグロカモメ成鳥冬羽。異なる個体で印象がだいぶ違う/おそらくオオセグロカモメ×ワシカモメの雑種,第4回冬羽。顔がワシカモメ。全体はオオセグロカモメ。
  
■左からオオセグロカモメ幼羽から第1回冬羽移行個体,セグロカモメ第2回冬羽,セグロカモメ成鳥冬羽,ホイグリン(系)カモメ幼羽/ホイグリン(系)幼羽(写真がオーバー気味だが実際はもっと濃い)/オオセグロカモメ第1回冬羽
  
■オオセグロカモメ第3回冬羽/オオセグロカモメ第1回冬羽/セグロカモメ成鳥冬羽
  
■セグロカモメ幼羽/オオセグロカモメ第3回冬羽と第1回冬羽/セグロカモメ幼羽 セグロカモメの肩羽から小中大雨覆と大雨覆の一部,三列風切を前掲のホイグリン(系)カモメのそれと比較するとその違いがわかる。
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽/オオセグロカモメ成鳥冬羽と第1回冬羽/セグロカモメ成鳥冬羽
  
  
■ご機嫌よく羽繕いをしていたワシカモメ成鳥冬羽のところにやってきたのは2羽のオオセグロカモメ幼羽。1羽は素通りしていったが,1羽はワシカモメにちょっかいをかける。結局,ワシカモメに負けて飛び去ってしまったのは,オオセグロカモメ幼羽の方だった。/オオセグロカモメ第1回冬羽。同じ年に生まれたのに,幼羽とだいぶ擦れた第1回冬羽というくらい違いがある。生まれた月か,個体差か,ここまでやってくる間の経歴か,それはわからないが。鳥の海の今年のコアジサシの繁殖でも早い巣立ちと最も襲い巣立ちでは1ヶ月近くあるから,もしかしたら,巣立ちの差もあるかもしれないがどうだろうか。オオセグロカモメの繁殖地で観察をすればわかることだが。
  
■3個体ともオオセグロカモメ。最初の個体は幼羽だが,肩羽の部分に冬羽がだいぶ出てきている。2番目は第1回冬羽。肩羽に注目。3番目は幼羽。肩羽についてホイグリン系幼羽やセグロカモメ幼羽と比較すると違いがわかる。


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2009年10月12日(月)釣師浜

2010年01月04日 | 磯浜漁港
■2009/10/12(月)15:23-16:26【天気】晴れ
【場所】釣師浜 カモメ類総数130+
【種名】オオミズナギドリ(海上)+,ウミウ,カルガモ,ヒドリガモ,オナガガモ(海上),ユリカモメ成鳥冬羽3,セグロカモメ+(成鳥夏羽,冬羽,第4回,第3回),オオセグロカモメ+,ウミネコ++(4科10種)
【メモ】EOS7Dを購入し,広瀬川で撮影した後,午後から釣師浜に行った。護岸沿いに砂を掘って流れを変えていたのが,浜と平行に流路を変えていた。浜がこんなにまだ痩せていなかった頃は,堤防沿いに河口があって,カモメたちにはよい環境だったが,相馬港の沖防波堤ができてから,浜が痩せてきて,以前は干潮時にレストラン前の防波コンクリートのところまで行けたというのは,ずいぶん昔のことになってしまった。しかし,今日は川で水浴びするにはもってこいの環境で,多くのカモメ類の群れが浜にいた。セグロカモメの各年代別の個体がそろう大きな群れはまだいなかったが,セグロカモメの夏羽から冬羽まで見ることができた。銚子の方に行けばそれこそセグロカモメが優先するが,昨今,多くなってきた感じがするとはいえ,まだまだこの辺や宮城県でセグロカモメは多くない。ただ,観察を始めてから,ここ数年,釣師浜では11月にセグロカモメの比較的大きい群れの通過を観察できるようになってきた。沖では,オオミズナギドリが飛んでいた。
※この日,鳥の海でミヤマガラスの群れ初認
【写真】
  
■河口と浜の風景/オオセグロカモメ第2回冬羽/セグロカモメ成鳥夏羽。折り合いが悪かったのか,喉を膨らませて隣のオオセグロカモメを威嚇していた。
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽/セグロカモメ第3回冬羽/ユリカモメ成鳥冬羽とウミネコ
  
■オオセグロカモメ成鳥冬羽とセグロカモメ成鳥夏羽/伸びをするセグロカモメ成鳥夏羽/奥左からセグロカモメ第3回冬羽・成鳥冬羽・第2回冬羽(オオセグロカモメ第1回冬羽の隣の白っぽい個体)
  
■セグロカモメ成鳥冬羽・オオセグロカモメ成鳥冬羽・セグロカモメ成鳥夏羽/群れの様子


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2008年11月22日(土)磯浜,釣師浜,新地漁港

2009年01月22日 | 磯浜漁港
■2008/11/22(土)10:50-11:55【天気】晴れ
【場所】磯浜,釣師浜,新地漁港
【種名】ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,アオサギ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,トビ,ミサゴ,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ワシカモメとオオセグロカモメの交雑個体,ウミネコ,イソヒヨドリ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(14科27種)
【備考】セグロカモメの群れもいなくなり,大型カモメはオオセグロカモメにワシカモメが数羽混じった群れが浜にいた。その中に,ワシカモメとオオセグロカモメの交雑種らしき個体がいた。顔を見るとワシカモメで,翼はワシカモメよりやや濃く,初列風切はオオセグロカモメといった特徴を備えている。磯浜では例によってクロガモの大群がサーフィンをしながら,ダイビングをしている。よく見ると,下あごが外れたのではないかと思うくらい下嘴が下がるので,大きな貝でも丸呑みできるのだろう。シノリガモのように♀1羽に対し,♂が複数で追いかけまわして求愛している(?)。クロガモが飛来したての頃は,♂♀混在しているが,この季節になるとこういう組み合わせを見ることができる。波乗りの仕方も見ているといろんなパターンがあっておもしろい。波の大きな山では無理をせずせまる波に対面し潜ったり,低い波の時は,迂回するようにして自然と波の方向に向きを変えたりといろいろだ。
【写真】
  
■漁船とシノリガモ,♂の先に♀1羽がいる(画面では見えず)/シノリガモとワシカモメ/ワシカモメの幼羽,足のピンクに黒い部分がある
  
■ワシカモメ第4回冬羽,後ろはおそらく成鳥冬羽のオオセグロカモメ/オオセグロカモメとワシカモメの成鳥冬羽。ワシカモメの足がやたら短く見えるポーズ/ユリカモメの群れとワシカモメ幼羽
  
■ワシカモメ第4回冬羽2羽・同足の短い成鳥冬羽,オオセグロカモメとワシカモメの交雑種/オオセグロカモメとワシカモメの交雑種/ワシカモメ第4回冬羽
  
■翼を横に広げて低い波を乗り切る/♀を囲む♂のクロガモ/波にダイビングして採餌
  
■クロガモの群れ


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2008年11月15日(土)磯浜,釣師浜

2009年01月18日 | 磯浜漁港
■2008/11/15(土)12:20-13:50【天気】晴れ
【場所】磯浜,釣師浜
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,トビ,ミサゴ,ミユビシギ,ユリカモメ,ホイグリン系カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ハシブトガラス(10科18種)
【備考】11月3日のセグロカモメの各世代の群れは見られなかったが,まだ成鳥冬羽はけっこう残っていた。ホイグリン系カモメ冬羽が群れの中にいた。これから南下する個体だろう。釣師浜は季節によって河口の方向が変わるので,水浴びをするスペースと浜で休む砂浜のスペースが変化する。真水の浅い川で水浴びし,浜に上がって羽繕いする場所が必要だが,この浜は外敵を見つけやすく,さらに船でないと近づけない新地漁港の複数の防波堤もあるので,環境的にカモメが集まりやすい場所なのだろう。釣師浜の前面海面ではよくカモメ類が群がっている光景を目にするので,餌もあるに違いない。
【写真】
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽/ウミネコ,オオセグロカモメ,セグロカモメ,ワシカモメ,ホイグリン系カモメの群れ
  
■ホイグリン系カモメ成鳥冬羽とセグロカモメ。銚子でよく見るホイグリン系カモメのパターン。嘴はセグロカモメよりやや細い感じ。体も多少小さめ。背の灰色は個体差があるということだが,この個体は周りのセグロカモメより薄かった。足はオレンジがかった黄色で,これもいろいろあるようだ。この個体は自分としては一番よく見ている足の色。頭部から後頸を見るとまだ冬羽に移行始めであることがわかる。セグロカモメの群れの中にいても一見して違うカモメと認識できる風貌。/虹彩が黄色と暗色の中間の色をした成鳥冬羽個体。/セグロカモメはオオセグロカモメと比べると本当に背の色が薄いが,ワシカモメはもっと薄く,アメリカセグロカモメはさらに薄くほとんどシロカモメに近い薄さ。
  
■ホイグリン系カモメ(taimyrensis)の背の濃さはウミネコより薄い。鳥の海で見たホイグリンカモメ(heuglini)の背はウミネコもしくはそれ以上濃かった。スタイルもよりスマートな感じ/ワシカモメの♀型っぽい感じの個体。頭が丸く,嘴があまりいかつくない。
  
■オオセグロカモメ第4回冬羽/ワシカモメ成鳥冬羽,ワシカモメの初列風切の先端は他の部分と比べるとやや濃く,光の加減ではより濃く見えることもあります。/セグロカモメ成鳥冬羽
  
■セグロカモメ成鳥冬羽,虹彩が黄色の個体で頭部が濃いせいで,目つきが険悪に見えます。/磯浜のクロガモの群れ


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2008年11月3日(月)磯浜,釣師浜,新地漁港

2009年01月15日 | 磯浜漁港
■2008/11/3(月)10:30-11:30【天気】曇り
【場所】磯浜,釣師浜,新地漁港
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,スズガモ,シノリガモ,クロガモ,トビ,ミサゴ,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,イソヒヨドリ♀,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(11科19種)
【備考】この日は今までこのフィールドで観察した中では一番セグロカモメの数が多かった。別な言い方をすれば,セグロカモメの群れが釣師浜に入っていたということである。ここまで羽数が多ければ,識別にも迷うことはない。今まで知る限りでは,こんなに多くセグロカモメの各世代の群れを見ることはなかったので,南下する群れにうまく遭遇したということになる。一昨年安濃川に行ったときは,浜にいる大型カモメの99%がセグロカモメで,オオセグロカモメはほんのわずかだった。ところ変わればまさに鳥変わるである。ということで今回は,じっくり観察できるはずだったが,30分くらい見たところで,釣り人にほとんど飛ばされてしまったのは残念だった。
【写真】
  
■オオセグロカモメ,セグロカモメ,ウミネコ,ユリカモメ,ワシカモメ 真ん中の写真はセグロカモメの幼羽,奥のぼけているのはオオセグロカモメの第1回冬羽。セグロカモメとオオセグロカモメの幼羽,第1回冬羽では初列のコントラストが違うのはもちろんだが,特に大雨覆のパターンが全然違う。
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽Bタイプ/中央はセグロカモメ成鳥冬羽だが,冬羽に移行しつつある個体/セグロカモメの群れ。背中の向きによって,かなり淡くも見え,濃く見えたりもする。
  
■セグロカモメ成鳥冬羽手前の個体より後ろの個体の方が冬羽がよくでている/セグロカモメ成鳥冬羽で虹彩が黄色の個体。他の成鳥はほとんど暗色だった/オオセグロカモメ第1回冬羽・セグロカモメ第2回冬羽・セグロカモメ幼羽。第2回冬羽は肩羽に灰色の羽毛が生えてきている
  
■どちらもセグロカモメ成鳥冬羽だが足の色が違う/オオセグロカモメとセグロカモメのそれぞれ第2回冬羽/全体的にセグロカモメは第2回冬羽と成鳥冬羽の個体数の比率が多かった。
  
■ワシカモメ幼羽,もあもあっとした胸と足のピンクに汚れた感じの黒い色がついているのが特徴/背の色がシロカモメとワシカモメの中間だったら良かったのだが!/同じセグロカモメ冬羽だが虹彩の色が違う


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2008年10月11日(土)釣師浜・磯浜

2008年11月25日 | 磯浜漁港
■2008/10/11(土)14:40-15:25【天気】薄曇り
【場所】磯浜,釣師浜
【種名】ハジロカイツブリ,ウミウ,マガモ,カルガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ミサゴ,トビ,シロチドリ,ミユビシギ,オオセグロカモメ,ワシカモメ幼羽1,ウミネコ,ハシボソガラス(914科種)
【備考】大型カモメ類はまだ数・種類とも少なかった。ワシカモメ幼羽が1羽いたが,撮影するまもなく1羽だけ飛んでいってしまった。オオセグロカモメの中に第3回冬羽がいたが,これは頭が丸っこくって,見た目は悪そうな顔をしているが,他の個体よりこころなし小さかった。♀型かもしれない。ミユビシギの群れが河口にやってきてしきりに水浴びしているのは,とてもおもしろく,目の前にやってきたシギたちをしばらく見ていた。
【写真】
  
  
  
■釣師川河口で水浴びするミユビシギの群れ
  
■オオセグロカモメ第1回冬羽,第3回冬羽,第4回冬羽,ウミネコ/オオセグロカモメ第3回冬羽(♀型?)と成鳥冬羽/オオセグロカモメ水浴びする幼羽
  
■オオセグロカモメ幼羽(肩羽の模様に注目,全体に暗褐色)/ウミネコ成鳥冬羽(頭部褐色班)/オオセグロカモメ成鳥冬羽と第4回冬羽(嘴の模様に注目)



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2008年9月1日(月)磯浜,釣師浜,新地漁港

2008年09月11日 | 磯浜漁港
■2008/9/1(月)14:20-14:40【天気】晴れ時々曇り
【場所】磯浜,釣師浜,新地漁港
【種名】オバシギ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ハシボスガラス(3科4種)
【備考】9月初日の釣師浜に来た。オオセグロカモメの群れの中に思いがけずオバシギがいて,休息,採餌していた。大型カモメ類はオオセグロカモメだけだったが,すでにすっかり冬羽になっていたものから,まだ夏羽のものまで,また各年代がいて,違いを観察することができた。
【写真】
  
  
  
  
■釣師浜のカモメ類が集まっている河口で休息・採餌していたオバシギ幼羽
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽/第3回冬羽/第4回冬羽
  
■オオセグロカモメ成鳥冬羽が進む様子。


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2008年4月6日(日)新地漁港,釣師浜,磯浜

2008年06月28日 | 磯浜漁港
■2008/4/6(日)8:30-9:10【天気】晴れ
【場所】磯浜,釣師浜,新地漁港
【種名】ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,トビ,オオバン,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ,スズメ,ハシブトガラス(8科19種)
【備考】今日もカモメ類を探しに釣師浜までやってきた。今シーズンはシロカモメが比較的多く観察できた。典型的なアラスカシロカモメ(惜しくもアイスランドではなかったが)も見ることができた。新地漁港では岸壁のすぐそばにミミカイツブリが潜水を繰り返していて,しばらく撮影しながら観察していた。夏羽移行個体を間近で見たのは最初だったので,ラッキーだった。シロチドリやミユビシギはまだ冬羽のままだった。釣師浜のシロカモメ第1回冬羽は今シーズン見た個体の中ではほんの少し小さめだった。不思議と釣師浜までは成鳥を見たことがない。今シーズンのカモメ類の観察は今日で終わりにした。また秋が楽しみである。
【写真】
  
■ミミカイツブリ夏羽移行個体
  
■カモメ第1回冬羽/スズガモ♂/ミユビシギ冬羽
  
■シロチドリ冬羽/シロカモメ第1回冬羽
  
■シロカモメ第1回冬羽/ワシカモメ第1回冬羽


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2008年3月2日(日)磯浜,釣師浜,新地漁港,水神沼

2008年05月18日 | 磯浜漁港
■2008/3/2(日)12:30-13:30【天気】晴れ
【場所】磯浜,釣師浜,新地漁港,水神沼
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,コハクチョウ,オオハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ビロードキンクロ,シノリガモ,トビ,ケアシノスリ,ノスリ,オオバン,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ツグミ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科39種)
【備考】水神沼による途中ケアシノスリが1羽阿武隈鉄道線の上空を飛んでいった。この辺で見るのは2回目だ。釣師浜には,シロカモメの第1回冬羽がいた。釣り糸がからみついたクロガモが砂浜に上陸して,一生懸命外そうとしていた。浜にものすごい勢いで走って上陸し,川岸で釣り糸を取ろうとしていた。
【写真】
  
■シロカモメ第1回冬羽,オオセグロカモメ成鳥夏羽,同第1回冬羽
  
■カモメ第2回冬羽。カモメは4年目で成鳥になる。この個体は嘴がまだピンク色が残っている。/ワシカモメのかなり夏羽に近い個体,カモメの第1回冬羽も見える/ワシカモメ第4回冬羽。尾羽が短い。となりはオオセグロカモメの第4回冬羽だが,あまりオオセグロカモメらしくない写真。
  
■シロカモメ第1回冬羽。釣師浜では今まで第1回の冬羽以外のシロカモメは見たことがない。鳥の海では成鳥も観察できるが不思議なことの一つだ。シロカモメは嘴が特徴的で基部から肉色の部分が直線的に伸びていて,肉色と嘴先端のカーブした部分の黒い色とほぼ区切りがはっきりしている。アラスカシロカモメの場合は,区切りはやや不鮮明。


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2008年2月17日(日)磯浜・釣師浜・新地漁港

2008年05月18日 | 磯浜漁港
■2008/2/17(日)14:30-14:50【天気】晴れ
【場所】磯浜・釣師浜・新地漁港
【種名】ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,スズガモ,クロガモ,トビ,シロチドリ,ミユビシギ,ユリカモメ,ワシカモメ,カモメ,ウミネコ(6科12種)
【備考】鳥の海から釣師浜に行った。新地漁港の船着き場ではいつものようにミユビシギが採餌していたが,シロチドリも一緒に採餌していた。やや警戒心が強くじっとこちらの様子を伺っていた,といってもほとんど至近距離だが。浜の方はカモメがいろんな世代がいて,見るの飽きなかった。夏羽に近い個体もけっこういた。ワシカモメは第2回,第4回,成鳥冬羽が観察できた。
【写真】
  
■船着き場のコンクリートに付着している藻類の中から貝類を引っ張り出して食べているミユビシギ
  
■シロチドリとミユビシギ冬羽
  
■ワシカモメ第4回冬羽と成鳥冬羽/ワシカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ,ユリカモメ,カモメ。カモメは成鳥夏羽に近い個体まで各段階の個体が見られる。


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