私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

元旦の化女沼シジュウカラガン飛び出しは、飛び出す頃に目が覚め、なし。明日はないので、3日頃にでも行くかな。

1983年8月8日・9日 小笠原航路・母島

2006年09月02日 | 県外・国外・その他
■1983/8/7~8/9
【場所】小笠原航路,母島
①1983年8月8日10:00~15:00 父島航路(小笠原丸)【天気】晴れ
【種名】オオミズナギドリ++,オナガミズナギドリ20+(父島付近)カツオドリ1,ウミネコ++,シギSP8,(4科5種)
②1983年8月8日10:00~15:00 母島航路【天気】晴れ
【種名】オーストンウミツバメ5+,アナドリ10+,カツオドリ50+,セグロアジサシ4,オナガミズナギドリ10+(4科5種)
③1983年8月9日6:30~6:50,8:30~15:00母島沖村民宿なぎさ~南崎~沖村民宿なぎさ
【種名】亜種ハハジマメグロ10+,亜種イオウジマメジロメジロ10+,イソヒヨドリ15+,亜種ハシナガウグイス2+,亜種オガサワラヒヨドリ6+,亜種オガサワラノスリ1,カツオドリ+(南崎)(7科7種)
【備考】ミツスイ科1属1種日本固有種のメグロ(亜種ハハジマメグロ)を見たくて、母島に行った。
東京竹芝桟橋を夕刻でて、二日目の朝に父島に着いた。そこから小さな連絡船で母島まで行く。民宿に泊まったが、何しろ電化製品ひとつ壊れても、修理に本土まで持って行かなくてはならないので大変だと言っていた。洗濯機がちょうど壊れていて途方にくれていた民宿のおばさんであったが、2泊目の朝、鯨が揚がったとかで、まず一生に一度しか食べられないであろう、獲れたての尾肉の刺身をごちそうになった。これはもう絶品としかいいようがなかった。ついでに出たのがよくわからない肉で、後で聞いたらアオウミガメだそうで、妙にくちゃくちゃしていた。まあ、いい写真はあまりとれなかったが、鯨の尾肉を食べられたことでよしとするのがよかろう。
母島に上陸して一番最初に見た鳥がイソヒヨドリのメス。いたるところにいる。メスもいれば当然オスもいる。これもいたるところにいて、お互い縄張り争いをしている。オスの縄張りに別の♂がやってきて,何とか他のオスを追い払おうとしきりに間合いを詰めては攻撃しようとしていた。やがて、侵入してきた方のオスが負けたらしく、威嚇されてもそ知らぬ顔で上のほうを見ていたが、やがて逃げ出してしまった。パパイヤの木のあちこちにメグロがいたが、FD600mmとFD35mmしか持っていかなくて、近すぎて写真がとれないという残念な結果になった。メグロの正面から見た顔はやっぱり変な顔をしている。300mmくらいのストロボ撮影がよかったようだ。あ、メグロ、あ、メグロといっている間に、写真は全然とれなかった。しかし、デビルマンのような顔はじっくり観察することができた。かわいい小鳥である。 イオウジマメジロもたくさんいたがこれも同じような結果になった。
民宿のおばさんが、これから南崎へ行くと言うと、ではおにぎりを作ってあげましょうといって、作ってもらったのはよかったのだが、暑くて、行程の半分もいかないうちにジュースを飲んでしまい,もう喉がからからで南崎に着いた時には飲み物もなく、おにぎりはからからに乾き、パパイヤの実は青くて食べられず、散々な目にあった。南崎へ向かうジャングルはタコノキが生い茂っている。なかなかの雰囲気だが、喉が乾いてそれどころではなかった。ここではカツオドリを見ることができた。なにぶんにも近寄ることができなくて、成鳥や若鳥はスポッティングスコープで確認できたが、写真にはならなかった。ここにも戦争の残骸がある。 何とかふらふらになりながら沖村に戻り,自動販売機で思わず10本立て続けに炭酸を飲んだ。
ワシタカは南崎から帰る途中オガサワラノスリの1羽だけであった。
その他の印象といえば,父島の海。とても美しい海で、こんな綺麗な海は、奄美大島以来だった。また,母島から帰る途中は海の深い群青色が印象的だった。途中何度も海上自衛隊の艦艇にあった。
【写真】

■アナドリ/オガサワラノスリ/メグロ


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