私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

元旦の化女沼シジュウカラガン飛び出しは、飛び出す頃に目が覚め、なし。明日はないので、3日頃にでも行くかな。

2009年4月18日(土)・19日(日) 鳥の海,新田

2009年05月06日 | 鳥の海
■2009/4/18(土)11:54-14:13【天気】晴れ・曇り 4/19(日)8:31-10:52 晴れ・曇り 
【場所】鳥の海,新田
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヨシガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,スズガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,チゴハヤブサ♀,キジ,オオバン,コチドリ,シロチドリ,メダイチドリ,ハマシギ,オバシギ,ミユビシギ,イソシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,ユリカモメ,ホイグリン系カモメ4,オオセグロカモメ,シロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,(カワセミ),ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ノビタキ,ツグミ,ウグイス,メジロ,ホオジロ,オオジュリン,カワラヒワ,マヒワ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(26科56種)
【概要】広瀬川ばかりでなくそろそろ,鳥の海に行かねばならないと思い,2日間続けて通った。18日はちょうど潮が引いて干潟がまもなく出るという時間で,防波堤の先端にいたシロカモメやオオセグロカモメが防波堤近くの干潟に移動して(まだ瀬は出ていないが),採餌を始めた。そこへオオソリハシシギの群れがやってきて,カモメたちの周りをぐるぐる回りながら,餌を取り始めた。天気は多少曇っていたが,シロカモメの白が,水辺によく映え,向こうの松林の緑やうるさく飛んでいるエンジンパラグライダーの色が鮮やかだった。帰りに自動車道建設中の新田の用水路脇に,カワラヒワ風の小鳥の大群が行き来する自動車が通るたびに群れで飛んではまた降りるのが見えた。近くに行ってみるとそれはマヒワの群れだった。しかし,この日は意外と交通量が多く,観察して2,3分もしないうちにバイクのおじさんに驚いて,阿武隈川の方へ遠く飛んでいってしまった。メスだけはかろうじてよく見ることができたが,オスはいまいちだったので残念だった。いつも早朝に青葉山公園で見ていたが明るいところでしかも田圃の広いところで見るのもはっきり見えていい。翌日は,そういえばノビタキが渡る時期と思い,8時30分過ぎではもう遅いと思ったが(これまでは朝早いと結構見られる確率が高かった),用水路に沿ってゆっくり走りながら行くと,2羽の♂を見つけた。1羽は来た方向にさっさと飛んでいってしまったが,もう1羽は,車から降りても,行ったり来たり電線に止まったり,フェンスに止まったりして労せず,写真も撮ることができた。電柱の支持線に止まった写真は近すぎて大きすぎた。
 鳥の海に着いて防波堤のシギチを観察したり,対岸の防波堤上のオオソリやチュウシャクシギの群れを見ていると,向こうから白い大きなカモメが飛んできたので,おっシロカモメだと思い,シャッターを切った。シギチの大群が休息している防波堤のずっと先の方にユリカモメの群れを中心に大型カモメが休息していた。その中にホイグリン系カモメがいたが,これは来る前にいつもの黄色いフロート近くにいた負傷ホイグリン系カモメとは間違いなく別個体で,よく見ると,他に2羽いた。都合4羽いたことになる。帰りはまたしても,マヒワの群れがいるのを期待したが,昨日ほどの群れではなかったが,同じ場所にいた。今度はあまり車もバイクも来なかったので,ゆっくる見ることができた。
 毎年通うフィールドには季節季節に同じような光景が繰り返されるが,これは環境が保持されているということだから,良いことなのである。珍しい鳥が出ればそれは鳥を見る意欲付けにはなるが,毎年出る鳥が確実に出た方が,大学時代からセンサス中心に鳥をやってきた自分としてはうれしいものなのだ。


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2009年4月18日(土)・19日(日) 鳥の海、新田(続き)

2009年05月06日 | 鳥の海
【写真】
  
■カワセミ♂(2/22の写真)/ミユビシギとハマシギの冬羽から夏羽へ。4月18日に時点ではまだ冬羽が優勢だが,一羽一羽見ていくと,その変化がよく分かって楽しい。
  
■オオソリハシシギの群れがやっと出てきた干潟に舞い降りて採餌を始めた。同じ干潟にカモメ類に混じってシロカモメ第1回冬羽がいた。シロカモメ成鳥も秋口から5月にかけて時々観察できる。
  
■干潟で採餌するオオソリハシシギ♂夏羽/オオソリハシシギ♂冬羽から夏羽移行個体/オオソリハシシギ♂夏羽
  
■確かにオオソリである。以前,キリアイが嘴を上に反らせた写真を撮影したが,これはかなり変な感じだ。/オオソリ♂夏羽,♂夏羽移行個体,そして嘴が長くかなり大きい成鳥♀夏羽
  
■広場のサクラを背景に飛ぶハマシギとミユビシギの群れ/浜のシロチドリ夏羽♀/駐車場近くの水たまりで水浴びするコチドリ成鳥♂
 
■18日の帰り,自動車道工事中の新田の水路付近でマヒワ38羽の群れに出会う。/マヒワ成鳥夏羽♀ 18日はここまで


  
■右初列風切りの骨が翼角付近で折れたホイグリン系カモメ。以前は完全に下垂状態だったが,この日見たところでは,浮いた状態でも初列が下がっておらず,また,100mくらいは飛べる状態になっていた(かなり折れ曲がるが)。ただし,今の状態では強風や波浪の中を飛ぶことはできないし,急旋回等もできる状態ではないので,しばらくは鳥の海で養生が必要だろう。/ウミネコとホイグリン系カモメ夏羽。見たとおり,ウミネコの背の色よりは薄いが,セグロカモメのような薄さではない。以前鳥の海で見たホイグリンカモメはウミネコとほぼ同じ背の濃さだった。
  
■ユリカモメ成鳥夏羽/ユリカモメ成鳥夏羽だが,頭に若干まばらに冬羽が残った状態の個体。/休息するユリカモメの群れ
  
■メダイチドリ夏羽/防波堤にユリカモメやオオセグロカモメ,ウミネコの群れに混じってホイグリン系カモメ成鳥夏羽が3羽いた。近寄って撮影したかったが,前にオオソリ,ハマシギ,ミユビシギ,メダイの群れが通せんぼをしているので,この写真だけでしばらく双眼鏡で動くのを待って背の色と足の色を確認していた。
  
■防波堤上のオオソリハシシギ,ハマシギ,ミユビシギの群れ。潮が引いて採餌ができる状態になるまで防波堤で休憩する。とにかくいろいろな動きや鳥同士の関係がおもしろい。
  
■とにかくたくさんいるミユビシギとハマシギ/昨日に引き続き滞在していたらしく,シギチを見ているとシロカモメがこちらに向かって飛んできた。
  
■マヒワ成鳥♂夏羽。♀との違いは一目瞭然である。
  
■ノビタキ♂


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