私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

もうすぐ4月でシギチシーズンが始まりますね。

2011年3月7日(月)仙台湾(太平洋フェリー航路)

2011年03月07日 | 金華山沖・仙台湾
■2011/3/7(月)14:00-15:00【天気】雨,曇りのちやや晴れ
【場所】仙台湾(ワイバードツアー)
【種名】オオハム,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,ウミウ,ヒメウ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ミツユビカモメ,ハシブトウミガラス,ケイマフリ,ウミスズメ,ウトウ(5科14種)
【メモ】通常の航行であれば14時10分が相馬沖ということだったが,フェリーは約15分ほど早く仙台港に向かっていた。北茨城沖のアホウドリ以後はあまり海鳥の出現がなく,仙台湾に入るまでいったん休憩した。14時を過ぎ,仙台湾に入ると,山元町・亘理町沖にウトウの大群が次々に現れては消えていった。フェリーの外洋側ではウミアイサとウミスズメの大群がこれも次々に現れ,ハシブトウミガラス,ケイマフリも見られた。1,2月に岩沼市北釜の海岸から見るとクロガモやビロードキンクロ,ウミスズメ,アビ類が多く見られるが,フェリー航路ではカモ類は観察できなかった。仙台港に近づくとほとんど海鳥類も少なくなってきたので観察を終了した。これまで,これほど多くのウトウの群れは観察したことがなかった。帯状に群れが浮かんでおり,ウミスズメもかなり多かった。意外だったのはウミアイサの大群だ。名古屋行きの航路では少数しか見なかったが,帰りは,本当に多くの個体が観察できた。カモメ類はミツユビカモメ,オオセグロカモメ,セグロカモメ,カモメ,ウミネコが観察できたが,期待したアホウドリ類は観察できなかった。カイツブリ類ではアカエリカイツブリが多かった。
【写真】
  
■ウミアイサとウミスズメの大群/オオハム/ウトウ夏羽
  
■3/5の写真:嵯峨渓波島・石巻港・日本製紙・上品山/仙台市の高層ビル群と海岸線
  
■3/5の写真:石巻港日本製紙の工場・上品山/岩沼市・日本製紙・烏帽子スキー場/亘理町・山元町・新地町・阿武隈山地と南蔵王


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2011年3月7日(月)銚子沖~北茨城沖

2011年03月07日 | 県外・国外・その他
■2011/3/7(月)7:58-10:15【天気】雨,弱風
【場所】銚子沖~北茨城沖(ワイバードツアー)
【種名】アビSP,アホウドリ3(7),コアホウドリ1,クロアシアホウドリ1,オオミズナギドリ,トウゾクカモメ1,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,ウミネコ,ミツユビカモメ,ウミスズメ++,コウミスズメ,エトロフウミスズメ,ウトウ(6科17種)
【メモ】名古屋港を前日の19時に出港。ワイバードのIさんから一通り明日の日程について聞く。観察場所の下見をして船内に戻り,夕食を済ませて風呂に入り,カウンターで日本酒を飲んで8時には就寝。何しろ睡眠を取るために来たのだから。12時に目が覚めて,また寝る。起きたのは6時30分。風呂に入って,後部デッキに出るとすでにツアーの方々(自分もだが)が観察をしていた。雨風が強く,後部デッキ以外は観察は不可能だったが,後部デッキは何とか雨も凌げた。一旦戻って朝食を取り,また風呂に入ってから,観察を始める。ウミスズメ,エトロフウミスズメ,コウミスズメの群れが飛ぶ。ミツユビカモメとウミネコが多い。オオセグロカモメやセグロカモメも比較的多く飛ぶ。オオミズナギドリなども。後で撮影した写真を見ると,ワシカモメやシロカモメも写っていた。しかし,とにかく遠く,暗く,視界が悪く,写真という感じではない。「遠い」が今回のキーワードなので仕方がないことだが。寒くなったのでまた風呂に入ってまたデッキに出る。「湯冷めしないんですか?」と聞かれたが,全然そういう感じはない。フェリーでは寒くなったら風呂に入って温まり,また観察というのが今までのスタイルだ。それに時々船内に入って,雨や潮水に濡れたカメラ・レンズを乾かさなければならない。ということで,ここまではそれほど感動もなかったが,8時を過ぎて北茨城沖にさしかかるころから,アホウドリ類が出始めた。自分が最初に見たのは,山形から参加された方が,左舷に漁船についてくる海鳥(ウミネコ,ミツユビ,ワシ,シロ,オオセグロ,セグロ,オオミズナギ)を発見し,その後ろにアホウドリの完全な成鳥が1羽ついているのをワイバードのIさんが見つけて,みんなに教えてくれた個体だった。アホウドリが成鳥になるには10年程度を要するとされているため,このアホウドリは10歳以上ということになる。『海鳥ハンドブック』(箕輪義隆 文一出版2007)P16の成鳥と羽衣のパターンが同じだ。船の後ろから近づいてきて,船尾から上昇しマストすれすれを飛んで船の前方に出て,旋回してまた後方へ戻った。この間,クロアシアホウドリも出現し,かなり遠いがツーショットが撮影できた。その後,前掲ハンドブック亜成鳥3羽のうち,1,2番目の亜成鳥を1羽ずつ観察,撮影できた。実は,最初の成鳥が出てから,すっかり満足してしまい,また風呂に入りに行った後に,亜成鳥2羽を観察している。実はこの間,けっこう近くまで亜成鳥がやってきたというお話を聞いたが,何しろ,風呂の窓から海を見ていたので,わからなかったわけだ。ということで7回観察できたということだったが,自分が見たのは3個体ということになるが,これで十分だった。コアホウドリやクロアシアホウドリも観察でき,福島沖近くになると海鳥もあまり観察できなくなったため,仙台湾にさしかかる時間まで,また風呂に入って寝た。起きたのは2時過ぎで,ここからは仙台湾となる。
【写真】
  
■ミツユビカモメ,ウミネコ,オオセグロカモメ/アビSP/アホウドリ成鳥とクロアシアホウドリ
  
■アホウドリ成鳥/アホウドリ亜成鳥図鑑亜成鳥2番目/アホウドリ亜成鳥図鑑亜成鳥1番目
  
■アホウドリ亜成鳥図鑑亜成鳥1番目のパターン。どのように成鳥になるまで羽衣が変化していくのかがわかる。
  
■コアホウドリ/トウゾクカモメ


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