私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

阿武隈川河口のカモメたち。カモメ成鳥冬羽も増えてきた。

2011年3月5日(土)仙台湾

2011年03月05日 | 金華山沖・仙台湾
■2011/3/5(土)13:30-15:35【天気】晴れ時々曇り
【場所】仙台湾(仙台港沖~山元町沖)
【種名】アビSP1,アカエリカイツブリ+,カンムリカイツブリ,トウゾクカモメSP2+,ウミウ,ヒメウ,ウミアイサ++,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,ミツユビカモメ,ウミスズメ++(7科14種)
【メモ】本当は1月に九州へツルを見に行く予定だっが,これは中止になり,流氷が最高の道東に行きたかったが,なかなか休みが取れず,日程的にも無理だった。ワイバードの国内ツアーを見ると,M.S.きたかみがニューいしかりの就航に伴い,銚子沖を朝から観望できる最後の航海ということでこれに決めた。仙台港を12:50発ということで行きと帰りに仙台湾を見ることができるというメリットがあったのと(何しろ「私家版宮城の野鳥」なので」),とにかくこれまでの仕事の疲れを取りたかったのが一番だった。ということで,仙台港で乗船すると早速,お風呂と湯上がりに普段は滅多に飲まない酒類を昼間から飲みつつ,デッキに立った。仙台市の中心部や仙台観音がきれいに霞んで見えた。高層ビル群を見ると,仙台のランドマークはウェスティンホテル仙台が主役になったというのがわかる。SS30はすっかり脇役になっている。仙台湾沖から見ると,蒲生からずっと山元町まで海岸線と防風林が見える。背後には南蔵王の不忘山,南屏風岳,それに烏帽子スキー場も霞んで見える。いつもは,仙台空港付近の北釜をはじめ,海岸から沖を見ているのだが,今日は逆だ。陸から見ると陽炎に揺らめいて見えるフェリーに乗って,さらに沖の海域を見ている。これはなかなか,楽しいことなのだ。海鳥はウミスズメの50羽単位くらいの群れが何度も飛んでいった。名古屋から仙台港に向かってすれ違うM.S.いしかりときたかみの間にウミスズメの群れが飛ぶ。沖の方を見ると明らかにトウゾクカモメと思われるシルエットで2羽が飛んでいく。意外だったのは,ウミアイサが,ウミスズメくらいの群れになっていたことだろうか。はじめは,何だかわからなかったが,双眼鏡で見ると,何のことはないウミアイサの群れだった。アカエリカイツブリがぽつりぽつり出たり,アビの仲間が飛んでいったりと(たぶんオオハムだろう),飽きることがなかった。しかし,山元町沖を過ぎて相馬沖に入ると海鳥はほとんんど観察できなくなった。別にこれ幸いというわけではないが,4月からの体力,気力温存のための船旅なので,すぐに部屋に戻ってまたまた普段飲まない酒類を飲み,風呂に入って,カウンターでまた飲みながらのんびりと過ごしたのであった。普段は全くないことなのであった。
【写真】
  
■フェリーから見た仙台市中心部の高層ビル群/ウミスズメの群れ。こうした群れが鳥の海沖くらいまで何度も出現した。/翌日夜明け頃の相模沖富士山


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