私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

クロハラアジサシ観察図鑑(1)

2012年10月09日 | 観察図鑑
■2005/8/17(水)14:30-15:00【天気】晴れ
【場所】赤沼
【種名】ハジロクロハラアジサシ幼鳥から冬羽移行中の個体(1科1種)
【メモ】台風17号の影響で,全国各地にクロハラアジサシの群れがきているということだ。今回31羽ほどの群れを見て様々なステージの個体を見たが,クロハラアジサシは幼羽→第1回冬羽→第1回夏羽→第2回冬羽→成鳥夏羽→成鳥冬羽となる。これまで観察した中でデジタルカメラで撮影した分は,成鳥夏羽,第1回夏羽で5月,6月の個体である(伊豆沼,蕪栗沼,鳥の海)。それで今回10月の冬羽や幼羽(第1回冬羽移行中)を見ることができたので,これまでの観察記録から,それぞれの個体のステージについて確認していくことにした。はじめに,2005年8月に赤沼で撮影したハジロクロハラアジサシの写真を再掲する。ハジロの方はデジタル写真はこれしかない。そのうちきれいな夏羽が来たらあのエレガントな姿をぜひ,撮影してみたいものだ。
【写真】
  
  
  
■止まっているのを見ると背が褐色で,雨覆も褐色が混じっている。頭はきれいに黒く顔の白い部分とコントラストがあるが,頭部後方に褐色の羽毛がある。腰は尾羽の色と比べれば白いと言える。目の後方の黒い部分は飛んでいるとき頭を下げていると,目の下まで下がっているようには見えないが,止まっていれば下まで来ている。まさにヘッドフォンをかけてる感じ。8月の中旬ということで,繁殖を終えた群れと南下するのであれば,1羽だけ離れてしまって,赤沼にやってきて採餌している今年生まれの個体ということになるだろう。(2)はクロハラアジサシの成鳥夏羽とおそらく第1回夏羽。


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