■2022年7月16日(土)17日(日)【天気】豪雨・霧【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】赤沼・大沼、周辺田圃
【種名】カルガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、バン、オオバン、コチドリ成鳥2ヒナ3、オオセグロカモメ4S、ミサゴ、トビ、ノスリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ツバメ、オオヨシキリ、ムクドリ、スズメ(14科21種)*コブハクチョウ
【メモ】
<16日(土)>
豪雨・強風だったが、赤沼のカンムリカイツブリの営巣が気になって行ってみた。コブハクチョウの若い個体が1羽、これは2日間見たが、以前からいたらしい。
さて、カンムリカイツブリは♂が一生懸命巣材を運んでいる最中だった。そのうち、浮巣に上がり、交尾するのかと思ったら、立ったり、座ったりの繰り返しで、結局強風、豪雨で、気が乗らなかったのかわからないが、巣から降りてしまった。♀は抱卵状態。大沼に移動すると3か所に親子がいて、最初の橋付近のエリアの親子は親が給餌の真っ最中だった。次は、いつもカワウが休んでいる岸辺あたりにいるペアで、1羽ずつ背中にヒナを乗せていた。次は、そこから南東側にいるペアで、ヒナは1羽だった。結局、大沼で抱卵中、赤沼で3つがい。ヒナは3+2+1で6羽。
<17日(日)>
翌日は、雨は降ってはいなかったが霧が立ち込めていた。赤沼の浮巣は少し東側に移動していた。たぶん♂が離れたところでまったりしていて、♀が抱卵中だった。赤沼に行く途中、砂利道を走っていると、コチドリの声がした。もしかしたらヒナがいるかもと思い、車を止めて双眼鏡で前から始まって20mくらい向こうを探していると、♀らしい親鳥とヒナ3羽を見つけた。ハクセキレイがちょっかいをかけており、♂らしきコチドリがそれに対峙して、2羽で飛び回っていた。そのうち、向こうから散歩のお年寄り(自分も年寄りだが)がやってきて、コチドリは挟み撃ち状態になった。しかし、ヒナたちは道路わきにじっとしていて、親は守ろうとするが、結局自分たちもハクセキレイも逃げて行った。何、撮ってるの?と聞かれたが、いやーとか言ってごまかした(笑い)。散歩の人が行き過ぎると、親鳥がすぐ戻ってきて、写真のように、親のところまでヒナが走って行っておなかに潜り込む。親はいったん保護するが、ほぼすぐに立ち上がって、移動する。すると、ヒナが追いかけて、また保護。この繰り返しで敵から距離を取る作戦のようだった。どうしようもない時は、ヒナは道端に座り込んでじっと危機が通り過ぎるのを待つ。よほど目がよくないと、またヒナを見るという目的がないと見つけられない。コチドリの親の苦労が身に染みてわかった。大沼では、橋の親子は、親がおらず、ヒナ3羽のうち、1羽が隣のヒナの顔をくちばしで突っつき甘えるようなしぐさをしていた。やられる方は迷惑顔。こうして嘴でヒナがヒナを突っつく行動は広瀬川のハヤブサでも見られる。コミュニケーションの一種のように見え、まあ、「お父さん、お母さん、来ないね、何してんのかな。おなかが空いたよ。」とでも言っている感じ。ちなみに親たちは橋の水路で餌を獲っては食べていた。他の2つがいは昨日と同じ。
昨日見たオオセグロカモメが今日もいた。ここでオオセグロカモメを見るのは珍しい、というか今まで見たことがない。嘴にやや黒い部分がうっすら残っているのと、風切りが少し茶色い部分があったので4Sとした。先ほどのハクセキレイだが、蒲生のコアジサシのヒナにもハクセキレイがちょっかいをかけようとして、親鳥が防衛しているのを見ている。ハクセキレイはタカ、ハヤブサを含め、他の比較的大きな猛禽にも気が強いというか、そういうところがあるようだ。
【写真】
<16日07;06-07:26 豪雨・強風>
コブハクチョウ若鳥/巣材を運ぶ♂/交尾をしようと巣に上がる
交尾の態勢をとるが、♂は座り込んだり、また立ったり。
結局交尾をしないで巣から降りた/大沼、橋付近の3羽のヒナに給餌
目の前のヒナが餌をとるのかと思ったら・・・/カワウの岸付近の親子/さらに南側の親子
<17日07:21-8:28>
昨日の豪雨で巣の場所が少し東の方に移動していた。/コチドリ♀(おそらく)とヒナ3羽/
ヒナが走ってきて母親のおなかに潜り込もうとする。この時は3羽のうち2羽
いったん、♀はヒナを抱卵するように保護するが、すぐに立ち上がって移動。取り残されたヒナ
別の場所に移動した♀のもとに行くヒナ/しかし、また♀は立ち上がって移動、この繰り返し/敵はハクセキレイの若だった。
道路わきでじっと動かないヒナ/大沼、橋付近のヒナ3羽
オオヨシキリ/大沼ではあまり見ないオオセグロカモメ4S/ハスの花
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