「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          小沢一郎の”超”鈍感力

2010-02-09 06:35:43 | Weblog
民主党の小沢一郎幹事長の"続投”が決まった。東京地検での政治資金規正法違反容疑
が不起訴になったとはいうものの、元秘書など3人が起訴され、連日国会では"政治とカネ”
の問題で追及されている。鳩山総理も”責任”を認め、その去就が注目されていたが、なん
のことはない。二人は”同病の仲”続投を許し許しあい続投を決めた。たいした”鈍感力”だ。

小沢幹事長の続投を決めた記者会見をテレビでみた。”検察の二回にわたる事情聴取に応
じ不起訴になったのではないか。これ以上みんなに説明するものがあるか”と開き直りとも
とれる発言だ。さらに世論調査で幹事長の辞任を求める声が強いがどうか、との質問に”マス
コミが小沢は潔白だと報道すれば、その時点でコメントしよう”と笑っていた。「超」の字が上に
つく鈍感力の持ち主である。

3年前安倍政権の支持率が低下したとき、小泉純一郎元首相が当時の塩崎官房長官や中川
(秀)幹事長に対し”支持率に一喜一憂するな。政治家には”鈍感力”も時には必要だ”と作家
渡辺淳一氏のベストセラーの本を引用して語った。小泉氏もかなりの”鈍感力”の持主だったが
小沢氏ほどではなかった。

節制のない自民党参院議員の民主党への鞍替えで、参院の民主党系会派は社民党抜きでも
過半数を得ることが出来るようになった。それに力を得たのでもあるまい。小沢氏の頭の中は、
もう8月の参院選挙のようだ。政策ではなく選挙だけが”オタク”にみえる政治家である。自分の
政治責任について一顧もしない”超鈍感力”を許すわけにはゆかない。