「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        「光の春」 おんもに出たいな!

2010-02-23 06:38:09 | Weblog
昨年6月、隣家の軒下に巣造りをしたアオジみたいな野鳥のつがいを今朝、老妻が
みたという。早々と春の気配を感じて巣造りの準備のため偵察にやってきたのかも
しれない。「光の春」の季節である。

今年の首都圏の冬は26年ぶりの寒さだという。僕は膀胱癌の再発手術で入院した
こともあって、例年よりも寒さが身にこたえた。が、さすがに2月も終りに近づいた。
今朝、家の中に射し込む光はもう春である。

札幌冬季五輪の頃、僕は札幌に10年ほど生活したことがあるが、この「光の春」とい
うロシアの気象用語がよく理解できる。まだ周囲は雪に囲まれ、風も冷たいのだが、
陽だまりの中は春なのだ。ロシアでは「光の春」についで「音の春」が訪れるそうだ。
氷が割れ、雪解け水が山から流れ出す、あの音に感ずる春なのだろう。

例年「光の春」の季節になると、童謡の「春よ来い」(作詞相馬御風 作曲弘田龍太郎)
が口ずさみたくなる。
                   ♯「春よ来い」
         春よ来い 早く来い 歩きはじめのみいちゃんが
       赤い鼻緒のじょじょはいて おんもに出たいと待っている。
運動不足の後期高齢者も”みいちゃん”と同じ心境だ。赤い鼻緒ならぬ赤いスニーカー
をはいて、おんもに出たいと待ってます。沈丁花の匂いが待ちどおしい。