「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       幾つになっても好奇心 マテ茶を飲む

2010-02-22 06:52:46 | Weblog
病後の身体の”試運転”をかねて先週末、スペイン協会の文化の集い「ドンキホーテ」
の会に出席した。定連の94歳、90歳両先輩も元気な顔を見せていた。今回は会のあ
と特別に在日パラグアイ大使の講演を聞く機会にも恵まれた。

僕は中南米には一度も行った事はないし、ほとんど知識はない。パラグアイがどこにあ
るのかさえ知らない。それだけに豊歳直之大使の話は新鮮で面白かった。大使は国籍
はパラグアイだが、日本人。昭和30年代に早稲田大学を卒業、商船会社勤務を経てパ
ラグアイのトヨタ自動車に勤務していた異色の肩書きの方だ。

パラグアイは日本の面積の1・1倍とほぼ同じ大きさで、人口は約622万人。農業国であ
る。日本からの移民の歴史は昭和11年からで比較的新しく、数も7000人と少ない。対日
輸出(95・9億円)の大半は大豆と胡麻で、中でも白胡麻の6割はパラグアイ産だという。

講演のあと、僕は大使館肝いりの「マテ茶」を生まれて初めて味あった。「マテ茶」は中南
米の先住民が飲んでいた飲み物で、イエルバという常緑の喬木の葉や小枝を刻み、これ
をそのまま、あるいは煎じて水やお湯で飲む。現地では回し飲みするのがエチケットだ
とのこと。ビタミンやミネラルに富む健康飲料で、日本国内でも入手できる。

長寿のコツは好奇心。何事にも挑戦することだそうだ。僕は「マテ茶」をおかわりして3杯も
飲んだ。次回、胡麻あえ料理を食べる時には遠くパラグアイを思いをはせよう。