トヨタ車の大規模リコールをめぐる米下院の公聴会で"大変申し訳ない”と謝罪する
トヨタ自動車の豊田章男社長をテレビ画面でみた。半世紀におよぶ米国での歴史
があり、世界でも有数な國際企業だと思っていたが、なぜ、こんな初歩的なことで
問題を起こすのか驚いた。
僕らは戦前トヨタの創始者、豊田佐吉のことを修身の教科書で学んだ。詳しい内容
は忘れてしまったが、たしか佐吉が貧しい農家に生まれたが、創意工夫の発明好き
で当時としては画期的な自動織機を発明、お国のために貢献したという内容だった。
その佐吉の創業精神を受けて1935年、トヨタでは「豊田綱領」が作られ、これが今で
もトヨタの社是となっている。その一つには「上下一致、至誠業務に服し産業報国の
実を挙ぐべし」とある。
豊田章男社長は米下院での証言で会社の成長のスピードが速すぎた。つまり急成長
路線が今回のリコールの原因の一つのように述べていた。安全品質量産の順位を間
違えていたという意味なのだろうか。だが、僕は下院のジャパンバッシングともとられる
証言を聞いて、果たしてそれだけだろうかと思った。
「豊田綱領」にある”産業報国"的な考え方、例えば、リコールのような重大決定は日本
の本社が握っていたという、ある意味では日本中心主義が國際企業としてのトヨタの発
展の足かせになっていたのではないだろうか。
トヨタ自動車の豊田章男社長をテレビ画面でみた。半世紀におよぶ米国での歴史
があり、世界でも有数な國際企業だと思っていたが、なぜ、こんな初歩的なことで
問題を起こすのか驚いた。
僕らは戦前トヨタの創始者、豊田佐吉のことを修身の教科書で学んだ。詳しい内容
は忘れてしまったが、たしか佐吉が貧しい農家に生まれたが、創意工夫の発明好き
で当時としては画期的な自動織機を発明、お国のために貢献したという内容だった。
その佐吉の創業精神を受けて1935年、トヨタでは「豊田綱領」が作られ、これが今で
もトヨタの社是となっている。その一つには「上下一致、至誠業務に服し産業報国の
実を挙ぐべし」とある。
豊田章男社長は米下院での証言で会社の成長のスピードが速すぎた。つまり急成長
路線が今回のリコールの原因の一つのように述べていた。安全品質量産の順位を間
違えていたという意味なのだろうか。だが、僕は下院のジャパンバッシングともとられる
証言を聞いて、果たしてそれだけだろうかと思った。
「豊田綱領」にある”産業報国"的な考え方、例えば、リコールのような重大決定は日本
の本社が握っていたという、ある意味では日本中心主義が國際企業としてのトヨタの発
展の足かせになっていたのではないだろうか。