「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            元気な80歳の仲間たち

2011-12-09 07:28:10 | Weblog
昨日「学士会館」で昭和28年に同期入社した仲間たちが集まって恒例の「28会」を開いた。21人に案内を出し14人が出席だから80歳代のこの種の会としてはかなり好い出席率だ。幹事を受け賜って、最初は"飲み放題”のコースを設定したが、仲間内から”もう年寄りだ、そんなに飲まないぞ”と声がでて、当初の会費から一人500円引くことにした。ところがである、飲むほどに皆、昔に返り14人でビール15本、お酒1升、赤ワイン2本、焼酎ボトル1本を軽く平らげ、結局500円を再徴収する羽目。若者顔負けの元気さだ。

僕らが入社した昭和28年は、学制改革により旧制と新制の大学が一緒に卒業した年で、かなりの就職難の時代であった。年齢も旧制卒の大正生まれから、僕のように新制卒の早生まれの昭和6年までばらつきがある。80歳の僕が最も若いのだが、アルコールの量だけでなく、近況報告を聞くと、みな好奇心の強い毎日を送っており、これが元気と若さの源になっているみたいだ。

たまたまNHKラジオ「深夜便」の午前4時台の番組で昨日と今日(12月8,9日)東京未来大学名誉学長の多古輝先生(85)が「気持ちが決める楽老人生」の中で、老いたら人間は"キヨウヨウ”を持つことだ、と話をされていた。”キヨウヨウ”とは教養のことかと思ったら、そうではなくて”今日用”だという。つまり、毎日用事をもって生活する意味のことだという。

たしかに昨日集まった僕らの元気な仲間たちは、話から毎日漫然と生活している者はいないみたいだ。"キヨウヨウ”を持っている連中である。さもなければ若者みたいに昼間から"大酒”は飲めない。