インドネシア独立式典(東京)
先日NHKのテレビを見ていたら戦争中日本軍によって建設されたタイとビルマ(ミャンマー)を結ぶ泰緬鉄道の現在廃線となっている部分を復活させようという案が浮上しているという。昭和17年、日本軍の鉄道第九連隊が軍事目的に建設し、わずか1年余りで完成し、運用を始めた。しかし、極悪の条件下、食糧不足もあって徴用していた連合軍捕虜を中心にコレラ、マラリアが流行して多数の犠牲者が出た。このため、戦後、泰緬鉄道は映画「戦場にかける橋」もあって、日本軍の残酷さだけが強調されてきたきらいがある。
現在、この泰緬鉄道はタイ国内のムントク駅からナムトックサイヨークノイ駅までが主として観光目的に利用されているが、両国国境付近とミャンマー国内の路線は廃線となっている。しかし、タイ、ミャンマー両国にとって、この路線の復活は物資の流通面で大きな経済的効果がある。とくに最近、軍事国家からの脱皮を図っているミャンマーにとってその効果は大きい。
半世紀ほど前、ミャンマーがビルマと呼ばれていた時代の日本とビルマとの関係は緊密だった。両国間の賠償協定、技術協力協定もあって岸、池田、佐藤歴代の総理はビルマを訪問している。ビルマだけではなく、現在はアセアンで結ばれているラオス、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの各地を頻繁に歴訪していた感じがする。このところ、近隣諸国で領土問題をめぐって反日運動が起きているが、おしなべていえば、これらの国々は親日国である。
8月17日東京で行われたインドネシア独立記念日式典に福田康夫元総理(日本インドネシア協会会長)が早朝8時からの式典なのに参加した。インドネシアはBBCの調査によると、アセアン諸国の中で最大の親日国である。昭和50年代、僕はJICAの技術研修でビルマ人研修員10名を連れて半月ほど日本国内を旅行したことがあるが、小さな体験だが彼らが親日的なのに驚いた。今回の泰緬鉄道復活の話をしって鉄道を建設した国としてなにか協力できないものかと思った。親日国家の輪を大切にしたいものだ。(写真は駐日インドネシア大使と懇談する福田元総理)
現在、この泰緬鉄道はタイ国内のムントク駅からナムトックサイヨークノイ駅までが主として観光目的に利用されているが、両国国境付近とミャンマー国内の路線は廃線となっている。しかし、タイ、ミャンマー両国にとって、この路線の復活は物資の流通面で大きな経済的効果がある。とくに最近、軍事国家からの脱皮を図っているミャンマーにとってその効果は大きい。
半世紀ほど前、ミャンマーがビルマと呼ばれていた時代の日本とビルマとの関係は緊密だった。両国間の賠償協定、技術協力協定もあって岸、池田、佐藤歴代の総理はビルマを訪問している。ビルマだけではなく、現在はアセアンで結ばれているラオス、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアなどの各地を頻繁に歴訪していた感じがする。このところ、近隣諸国で領土問題をめぐって反日運動が起きているが、おしなべていえば、これらの国々は親日国である。
8月17日東京で行われたインドネシア独立記念日式典に福田康夫元総理(日本インドネシア協会会長)が早朝8時からの式典なのに参加した。インドネシアはBBCの調査によると、アセアン諸国の中で最大の親日国である。昭和50年代、僕はJICAの技術研修でビルマ人研修員10名を連れて半月ほど日本国内を旅行したことがあるが、小さな体験だが彼らが親日的なのに驚いた。今回の泰緬鉄道復活の話をしって鉄道を建設した国としてなにか協力できないものかと思った。親日国家の輪を大切にしたいものだ。(写真は駐日インドネシア大使と懇談する福田元総理)