「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          "性奴隷”ではなかった”従軍慰安婦”

2012-08-29 05:59:56 | Weblog
李明博韓国大統領の竹島上陸の原因は日の慰安婦問題についての責任のなさからきている、と発言したことから、改めて日本では「河野談話」問題が再燃している。口の悪い石原慎太郎都知事の言葉を借りれば“訳も解らずに慰安婦募集の強制を認めた河野洋平という男は大馬鹿者で、日韓関係を悪化させた責任者である”。

1993年、宮沢内閣の官房長官であった河野洋平氏は将来に禍根を残す”お詫びの談話”を発表した。しかし、この談話は事実を確証しておらず、当時の朝日新聞の誤報を鵜呑みにしたというのが、今では僕らの一般的な認識となっている。韓国側で、慰安婦問題を追及している団体は”挺身隊”という名称を使用しているが、これはそのまま売春が民間業者(女衒)の手で行われていた証拠である。当時”挺身隊”とは僕ら学徒が工場などへ動員されたときに使われていた言葉であり、業者はこれを慰安婦募集のさいに借用したにすぎない。

  
最近、戦時中インド洋方面の最前線で海の守りについていた海軍第九根拠地隊(司令部サバン)の戦友会誌を読む機会があった。その最終号の中に敗戦後の混乱期にサバンにいた慰安婦数十人を引率して女性たちが派遣されてきた地、マレーのペナンへ送り返したときの集合写真と記事が載っていた。今いう”性奴隷”でもなんでもない。売春を商売にしていた華僑の女性たちである。

「河野談話」を受けて当時の政府は1995年「アジアの女性のための基金」を”お詫びと償い”の気持ちをもって発足させた。結果はどうだったであろうか。韓国では慰安婦と名乗っていた約200人の女性のうち、見舞金を受け取ったのは僅か7人にすぎない。一体全体「河野談話」とはなんだったのだろうか。自民党の中で進歩的文化人を自称していた河野氏が、進歩的文化人の愛読紙朝日新聞の誤報に踊らされたのが、この結果である。>