「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”千年猛暑” ”千年豪雨”

2013-09-06 05:06:38 | Weblog
首都圏は昨日猛暑から一変して台風崩れの豪雨に見舞われた。幸いわが家には被害はなかったが、古都鎌倉から逗子葉山の高台にも一時土砂災害警報が出た。気象予報士、森田正光氏は今年は”千年猛暑”になるかも知れないと予測していたが、まるで”千年豪雨”の年でもあるかのような異常気象だ。

”千年猛暑”というのは森田氏によると、千年前の平安鎌倉時代も文献から猛暑の時代だったことから来ている言葉だ。徒然草の吉田兼好も家は暑い夏を考えて建てるべきだと書いている。この猛暑の影響なのかもしれない。この時代はまた地震、豪雨などの自然災害も多かった。鎌倉幕府三代将軍、源実朝(1192-1219)は27歳という短い一生だったが、その間、なんと地震が鎌倉に18回も起き、1211年(建暦元年)には、関八州に豪雨による大被害が出ている。実朝の”時によりすぐれば民の嘆きなり八大竜王雨やめたまえ”はこの時の歌だ。

僕が子供だった戦前昭和の時代には「二百十日」「二百二十日}という言葉をよく聞いた。立春から210日、220日目で台風の来襲が多く農家にとって厄日であった。”二百十日もことなくすんで村の祭りの太鼓が響く稲は実がなり日和は続く”(「田舎の四季」尋常小学校唱歌)のどかな日本の風景である。

今年は異常な猛暑だけでなく、竜巻が起きたり各地にゲリラ豪雨が発生、被害が出ている。”千年猛暑””千年豪雨”の年なのだろうか。八大竜王にお願いしなければならないのかも。