「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

JR北海道と道民気質

2013-09-26 06:26:21 | Weblog
北海道内の7路線で新たに170か所もレールの異常が見つかったという。これでこれまで判明していた97か所を入れると異常レ-ルは267か所に上る。一体、この会社は交通機関なのに、乗客の安全を真剣に考えていたのであろうか。国土交通省は、原因の一つは企業風土と社内体質にあるとして全社的な点検、調査に乗り出した。

道民気質についてインターネットにこういうのがあった。道民気質の一つは”インデナイカ”(言いではないか)というのである。何か問題が起きても、多少のことなら、あまり問題にせず許認してしまうという。よく言えば”おおらか”だが、おおざっぱな道民性である。もう一つは他人への依存性である。2003年まで北海道開発庁という中央官庁が中心になって北海道の総合開発がすすめられていたが、長い間の国への依存が道民の他人への依存度になっているというのだ。僕も40年ほど前、あしかけ札幌の道内企業で働いたことがあるが、事実のように感じた。

JR北海道の体質は、28年前、旧国鉄時代からの慣習も影響しているという。10年の北海道在勤の僕の体験から言うと、道民は新らしいもの好きな反面、非常に昔からのことにこだわる面もある。当時僕は、これは北海道という”島国”の中の”島国根性”と皮肉っていたことを想い出した。

2011年5月JR北街道石勝線で特急が脱線して火災事故を起こした直後、当時の社長が”お客の安全を第一に考えてほしい”との遺書を残して自殺をしている。一連のJR北海道の不祥事は、この社長の遺書を生かされなかったわけだ。”インデナイカ”かでは簡単にすまされないし、責任を他人に任せてはいけない。