「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

"アサヒ”られたIOC総会の汚染水問題 

2013-09-07 10:08:58 | Weblog
2020年の五輪開催地を決めるブエノスアイレスのIOC(国際オリンピック委員会)総会で最終段階でにきて東京招致の雲行きがおかしくなってきた。その理由は急に浮上してきた福島原発の汚染水問題である。

この問題は僕が知る限り8月31日の朝日新聞デジタル版のニュースの発端だ。ニュースは朝日本社と同社屋にある「ニューヨーク.タイムス」や韓国の「東亜日葡」を通じて、一挙に世界に配信された。日本で最大の英字新聞「ジャパン.タイムス」(発行部数2万部)も「ニューヨーク.タイムス」とニュース提携しており、在日外国人にも誇大に知れ渡った。

政府のこの汚染水対策にもおかしかった。朝日新聞デジタル版が報ずるように、汚染水問題をIOC総会に悪影響を与えるの危惧して発表を先送りしていたきらいが見られた。政府がこの問題の解決に対して全面的に乗り出すのならば、もっと早くマスコミに発表すべきであった。

韓国政府が、この時期に福島、宮城、岩手三被災県だけでなく、海のない栃木、群馬を含めて8県からの水産物を全面輸入禁止措置に出たのは、まさに日本の落選を狙った意識的なものだ。隣国としてとるべき措置だろうか。2011年3月、あの大震災の直後であったが、民主党政権は、震災の救援が第一なのに高木義明文科相は、朝鮮人学校の無償化に奔走していた。マスコミや政治家の中には、すこし国の利益を考えない”おめでたい”人が多すぎるのではなかろうかー。

秋だというのに虫の声が聞こえてlこない

2013-09-07 06:07:06 | Weblog
羽化したばかりの油蝉が舗装された道の上で後ろがえったままだ。痛ましい。そっと手をそえて僅かに土のあるポットに移してやった。猛暑だった夏もようやく終わりに近ずいてきた。だが、東京のわが家のまわりは、一向に秋の気配を感じない。昔はこの時季になると、虫の声が小さな庭から聞こえてきたものだがー。

♯ 虫のこえ(尋常小学校唱歌)
(1)あれ松虫が鳴いている チンチロ チンチロ チンチロリン
   あれ鈴虫も鳴き出して リンリン リンリン リン―リン
    秋の夜長を鳴き通す ああおもしろい虫のこえ
(2)キリキリキリ キリギリス ガチャガチャガチャガタ クツワ虫
   あとから馬おい 追いついて チョンチョンチョン スイッチョン
   秋の夜長を鳴き透す ああおもしろや虫のこえ

明治43年、103年前に発表された歌である。その当時は住家の周りに松虫も鈴虫もキリギリスも馬おいもいたのであろう。僕が子供だった戦前昭和の東京ではさすがに開発されて、この種の虫のこえは聞こえなかった。しかし、名もしらない虫たちが夜通しすざいていた。そしてその声を聞きながら夜長を読書で親しむ姿も見られた。灯りは白熱灯電球であった。しかし、今日本では白熱電球は手に入らない。政府の省エネ政策で昨年から蛍光灯かLEDにとって変わられた。

まさか白熱灯と虫とが相関関係があるとは思えないが、昔のよすがが次第になくなり、昔の夢追い人にとっては寂しい限りだ。