「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

孫がLCCを使って1か月の海外旅行へ”鹿島立ち”

2013-09-17 06:42:00 | Weblog
昔はよく”鹿島立ち”という言葉を耳にした。その昔、東国の若者が筑紫、壱岐、対馬などの要路の守備に防人として赴く前に、鹿島神宮に詣でた故事からきており、それから一般に若者が遠路に旅立つ意味につかわれている。明日18日、大学生の孫の一人がLCC(格安航空券)を駆使して約1か月間の海外旅行へ”鹿島立ち”する。

ネットの情報を調べあげ、まず主訪問目的地のインドネシアまでの往復料金3万円を購入、それから枝葉をつける形でトルコからインドまで足をのばす。宿泊先もネットでユースホステルやホームステイなど格安なところをを探しだし事前に予約している。旅行にかかるトータルの予算がいくらなのか聞かなかったが、旅費のほとんどは、塾の講師として稼いだアルバイト代でまかなう。

最初の予定ではバリ島から主目的地のテマングン(中部ジャワ)まで夜行バスで行く予定であったが、ホームステイ先の僕の友人からメールが入り、事故が多く、治安上も問題があるから止めて欲しいと忠告があった。インドネシアを旅すると、国道脇にスピードの出しすぎからか横転している車体をよく見かける。それに外国人を狙ったスリも多い。孫は何事も経験と思っていたが、さすがに現地人からの忠告で航空機に切り替えた。

孫は過去に一度、ラオス、カンボジャなどへ格安旅行を経験しているが旅のビギナーである。その意味で先日のトルコでの女子大生の死傷事件は一つの警告になった。親日国トルコのしかも世界遺産の観光地で起きている。最近、若者の海外旅行が減ってきている、とマスコミは伝えているが、一方ではこんな貧乏旅行も流行しているようだ。しかし、旅には危険がつきものだ。念には念を入れたほうがよい。