昨日「昭和館」に関係した記事を書いたが、欧米では「昭和館」が靖国神社の境内にある戦争展示施設「遊就館」と共に戦争を正当化する施設だと思っている者がいる。オランダ政府の戦争資料館が2001年、日蘭国交樹立400年に際し出版した「日本占領下のインドネシア」(「Representing the Japanese Occupation of Indonesia」)という本の中でも在米の日系女性学者が書いた論文の中で、はっきりと「昭和館」は戦争を美化するため日本政府が建てたものと書いている。
「昭和館」は平成11年、小渕恵三内閣の時「”主に戦没者遺族”をはじめとする国民が戦中戦後(昭和10年―30年)の国民生活の労苦について歴史資料と情報を収集し展示する」ため、厚生労働省主管下の国立博物館施設として開館した。施設の運営管理は「日本遺族会」に委託されている。会館当時の諸般の事情から”主に戦没者遺族”という表現を使ったのだろうが、昭和の時代の労苦を体験したのは”戦没者遺族”だけではない。また「日本遺族会」に運営管理を委ねるから、いらぬ誤解を招くのではないかと僕は思う。
「日本遺族会」という組織について僕は疑問に思う。「昭和館」に隣接して「九段会館」という宿泊施設やホールがある。ここは戦前まで「軍人会館」と呼ばれ、軍人や靖国神社参拝の際の遺族の宿泊施設であった。したがって、今も「日本遺族会」と関係があるが、こともあろうに2000年、ここのホールで「国際女性戦犯法廷」(模擬裁判)が3日間も開かれ、昭和天皇に対して有罪”判決”が宣告されている。「九段会館」の屋上には靖国神社に関係のある「護国神社」が祀られている。
小ブログは海外にある戦没者慰霊碑の保存をめぐって、現地の事情を知らぬ「日本遺族会」の横暴な調査を批判したが謝罪もない。戦後70年近く経ち直接のご遺族も少なくなり、会自体が実際に戦争を知らない世代の一種の利益団体化してきているように見える。靖国神社に隣接する「遊就館」についてもしかりである。靖国神社参拝とは本来関係のない問題で誤解を招くのは不幸である。
「昭和館」は平成11年、小渕恵三内閣の時「”主に戦没者遺族”をはじめとする国民が戦中戦後(昭和10年―30年)の国民生活の労苦について歴史資料と情報を収集し展示する」ため、厚生労働省主管下の国立博物館施設として開館した。施設の運営管理は「日本遺族会」に委託されている。会館当時の諸般の事情から”主に戦没者遺族”という表現を使ったのだろうが、昭和の時代の労苦を体験したのは”戦没者遺族”だけではない。また「日本遺族会」に運営管理を委ねるから、いらぬ誤解を招くのではないかと僕は思う。
「日本遺族会」という組織について僕は疑問に思う。「昭和館」に隣接して「九段会館」という宿泊施設やホールがある。ここは戦前まで「軍人会館」と呼ばれ、軍人や靖国神社参拝の際の遺族の宿泊施設であった。したがって、今も「日本遺族会」と関係があるが、こともあろうに2000年、ここのホールで「国際女性戦犯法廷」(模擬裁判)が3日間も開かれ、昭和天皇に対して有罪”判決”が宣告されている。「九段会館」の屋上には靖国神社に関係のある「護国神社」が祀られている。
小ブログは海外にある戦没者慰霊碑の保存をめぐって、現地の事情を知らぬ「日本遺族会」の横暴な調査を批判したが謝罪もない。戦後70年近く経ち直接のご遺族も少なくなり、会自体が実際に戦争を知らない世代の一種の利益団体化してきているように見える。靖国神社に隣接する「遊就館」についてもしかりである。靖国神社参拝とは本来関係のない問題で誤解を招くのは不幸である。