「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

竹富町の自然破壊と教委の秩序心

2014-03-26 06:04:04 | Weblog
沖縄「八重山地区(石垣市、竹富町、与那嶺町)教科書採択協議会」の決定を無視して別の公民教科書を使用している竹富町に対して先日、文部科学省が是正するよう異例な勧告をだしたが、竹富町教育委員会はこれを拒否し、新学期からも従来の教科書を使用する。本州最南端の小さな町の一見小さな問題にみえるが、法治国家では許せない。

勧告拒否の理由は①別な教科書を使用しても教育現場では混乱がない②民主党政権下では有効性が認められていた③寄付で教科書の無料配布が出来ている―などのようだが、竹富教委は問題がなへんにあるか理解していない。どの教科書も文科省の検定を通っており、混乱など起らない。文科省の言うのは日本は法治国家であり、国が決めたルールはきちんと守って欲しいといものである。どうも竹富教委は、八重山地区で決定した公民教科書に対して偏見があるとしか思えない。

81歳の知人の女性が1月末、沖縄9離党島をめぐる5日間の観光旅行から帰ってきて同人誌に感想を書いた。それを読ませて貰ったが、その中に竹富町のある竹富島では、観光名所の牛車による散策について一部の住民から”臭い”とか”子供が危ない”とか”住居を覗くな”といった反対のビラが村落にめだったという。竹富町に属する西表島では、天然記念物のイリオモテ.ヤマネコが1年間に13匹も交通事故で死んで問題になっていいる。観光と自然破壊の問題である。20年ほど前、仕事で何回か竹富、西表島に長期滞在したことがあったが、こんな問題はなかった。教育委員会の先生方の自分勝手としか思えない決定も、島のこの”荒れ方”と関係がなければよいのだが。