べビー.シッターという80老人には、あまり聞きなれない職業の20代男にネットを通じて自分の2歳の長男と8か月の次男を預けたところ、男のマンションをかねた”保育室”で長男が殺されたという。母親には大変同情するが、いやはやおかしな時代になったものだ。育児の経験のない若い男に軽軽に乳飲み子に近い幼児を預けたり、またこれを預かったりする、僕ら老人から見れば考えられないことだ。
ウィキペディアによれば、ベビー.シッター(Beby-sitter)とは「母親に代って乳幼児の世話をする”職業”とある。言葉の響きから、この職業は戦後進駐軍のカマボコ兵舎が今の代々木公園にあった時代に、日本の社会に紹介されたような気がする。戦前の日本社会にはなく、しいて、同じような”職業”といえば、家に住みつきの”子守り女中”であった。女中であるから、若い男性はいなかった。
山田洋次監督の映画「小さなお家」が、戦前の都会の中流家庭の生活の一端を知る上で面白いと僕ら老人の間でも話題になっている。僕はまだ見ていないが、見てきた同世代の友人の話によると、昔は普通のサラリーマン家庭でも女中さんがいた生活に、改めて社会の変化を感じたという。確かにそうだ。あの時代にはベビーシッターなど必要はなかった。二世代同居の家庭が多かったし、そうでなくとも派出婦人会を通じて、子守りをかねた女中さんを雇うことが出来た。
派出会は地元社会に根差した職業斡旋所で、たいてい会長には地元でも人格者の婦人が多かった、今と違って社会の絆も深ったから、こんな恐ろしい事件など考えられなかった。どんな事情があってもネットを通じて見ず知らずの人間に愛児の保育を頼むなど考えられなかった。しかし、時代が変わってきている。保育所がどこも満杯で、一時的に子供を預かってくれる施設がないからべビー.シッターの需要があるのだという、遅まきながら厚労省が実態調査に乗り出すそうだが、ベビー.シッターの認可制などきちんとした対応をしてほしい。
ウィキペディアによれば、ベビー.シッター(Beby-sitter)とは「母親に代って乳幼児の世話をする”職業”とある。言葉の響きから、この職業は戦後進駐軍のカマボコ兵舎が今の代々木公園にあった時代に、日本の社会に紹介されたような気がする。戦前の日本社会にはなく、しいて、同じような”職業”といえば、家に住みつきの”子守り女中”であった。女中であるから、若い男性はいなかった。
山田洋次監督の映画「小さなお家」が、戦前の都会の中流家庭の生活の一端を知る上で面白いと僕ら老人の間でも話題になっている。僕はまだ見ていないが、見てきた同世代の友人の話によると、昔は普通のサラリーマン家庭でも女中さんがいた生活に、改めて社会の変化を感じたという。確かにそうだ。あの時代にはベビーシッターなど必要はなかった。二世代同居の家庭が多かったし、そうでなくとも派出婦人会を通じて、子守りをかねた女中さんを雇うことが出来た。
派出会は地元社会に根差した職業斡旋所で、たいてい会長には地元でも人格者の婦人が多かった、今と違って社会の絆も深ったから、こんな恐ろしい事件など考えられなかった。どんな事情があってもネットを通じて見ず知らずの人間に愛児の保育を頼むなど考えられなかった。しかし、時代が変わってきている。保育所がどこも満杯で、一時的に子供を預かってくれる施設がないからべビー.シッターの需要があるのだという、遅まきながら厚労省が実態調査に乗り出すそうだが、ベビー.シッターの認可制などきちんとした対応をしてほしい。