



昭和館では今日11日から始まる特別企画展、「ポスターに描かれた昭和-高橋春人の仕事」の内覧会を開いており、僕はこれも観覧出来た。高橋春人氏(故人)が戦中から戦後にかけて描いた約160点の公共ポスターが展示されているが、その時代、時代を反映していて、ほぼ同じ時代を生きてきた僕には興味深かった。
なかでも、高橋氏の描いた「としよりの日」の広報ポスター3枚(写真)が、忘れかけていた当時を想い起こさせてくれた。いずれも昭和20年から30年代の作品だが”長生きしてね、みんなでろうれい(老齢)年金””明るい老後を 9月15日”。まだ、「敬老の日」ではなく、「としよりの日」が9月15日に固定されていた時代だが、作品には、年寄りへのいたわりがあり、年寄りへの温もりがある。調べてみたら当時の日本人の平均寿命ははまだ、男性65.32、女性70.19歳であった。(昭和35年)今のように核家族ではなく、親子孫三代家族が当たり前の時代だったのだ。ポスター展の展示には、その時代、養老院といわれた老人施設の写真も展示されていたが、老人たちには笑顔さえ見られる。超高齢化時代、考えさせられるものがあった。