「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

どうなったのか豊洲の”安全”と”安心” 小池知事の記者会見

2017-04-08 06:30:33 | 2012・1・1
”三日見ぬ間の桜”という諺がある。”たった三日見ない間に蕾であった桜が満開になってしまい、満開の桜が散ってしまう。物事の状態が、僅かの間にどんどん変化する”(三省堂慣用句ことわざ辞典)という意味だが、僕が3日間、北海道を旅している間に家の近くの桜並木は、昨日の風で一部散りはじめてきた。

長年、情報産業に携わってきたためか、三日間でもネット情報から離れ、新聞テレビから遠ざかると落ち着かない。世の中どうなっているのか不安なのだ。帰宅、早々、まず、メールに目を通し、溜まっていた新聞を読んだ。そして、明日のブログのテーマ探しを始めた。幸い、金曜日は小池百合子都知事の定例記者会見があり、話題には事欠かないと思い、生中継のある東京ローカルのMXテレビにチャンネルを合わせた。

都民の最大の関心事は豊洲市場への移転問題である。都議会での百条委員会での審議もあり、小池知事が現状をどう説明し、記者が質問するか注目していたが、テレビの中継は最初の知事のお座なりの発表の20分だけ、新しい都のアイコンやキャッチフレーズの発表や、NYタイムスに渋谷のスクランブル交差点写真を使用したPR広告を掲載したという報告、記事になるのは、災害に備えて多摩地区にドローン特区を設けたぐらいだ。

豊洲市場への移転問題はどうなっているのか。”安全”なのか”安心”なの。僕の理解では戦略会議で検討しているようだが、移転延期に伴う費用だけでも莫大である。これも都民の税金である。百条委員会は議会の問題だとしても、喚問証人が偽証かどうかといった派生した問題に終始している。知事は7月の都議会選挙で頭が一杯なのであろうか。