「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

あおいバナナと黄色いバナナ

2017-04-25 06:12:18 | 2012・1・1
東南アジア系の外国人が多く出入りする、近くの安売りスーパーに調理用のあおいバナナを売っているのを見つけた。早速、珍しいので、エクアドル産4房100円也と同じく4房160円のフィリピン産の黄色い食用のを求めてきた。(写真)南方の国々では道端の露店で、よく熟れた黄色いバナナに混じってあおい調理用のバナナも売っているが買ったことはなかった。

インドネシアに住んでいた頃、現地の人から、バナナは木で黄色く熟れたのが美味しいと聞いたことがある。しかし、日本ではそんなバナナは入手できないから、輸入の途中、船上で黄色くなったのを食べる。その関係からか、外国人に言わせると、日本で食べるバナナは美味しくないという。戦前昭和の頃は、台湾からバナナから大量に入ってきて、夜店の屋台で叩き売りされていたが、あおいバナナが売られていた記憶はない。

僕が初めてあおいバナナを見て、その”てんぷら”(Pisang goreng)を食べたのは50年前のことだ。その後、現地では”てんぷら”のほかにも色々な調理の仕方があるのを知った。老妻は定住した事はないが、僕の仕事の関係で数回、旅したことがあり、見よう見まねで、バナナの調理法を知ったのであろう。早速、買ってきたあおいバナナの皮をむいて輪切りにし、鍋に入れて豆もやし(Tauge))や厚揚げ(Tahu Gireng)をぶち込み、にわか野菜チャンプルに調理してくれた。結構な一品である。100円のあおいバナナが何回も使用できる。安いものだ。