「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

老人歯科専門医と訪問治療

2017-04-26 05:50:32 | 2012・1・1
加齢と共に身体のいろんなところにガタが出てくる。二つのガン(膀胱、大腸)を抱えて、その事後検診の通院に追われているが、毎日食事でお世話になっている歯にもガタがきた。歯といっても、自分の歯ではなく、十数年前にした上の総入歯と、下の部分入歯とのかみ合わせである。直接、生命には関係ないので、通院を先送り送りしていたが、内科医から高血糖値と口腔ケアの関連性を指摘され思い切って歯医者に相談に出かけてみた。

最近、新聞の死亡欄を見ていると、肺炎によって亡くなる高齢者が多い。日本人の死亡の原因はガン、心疾患、脳疾患に次いで肺炎が第四位だそうだが、その肺炎の中でも老人には誤嚥により、食物が気管に詰まり肺炎を起こすケースが多いという。そういえば、僕も入歯がガタがきて、咀嚼力が弱くなったせいか、のどに物が詰まることがある。

看板は掲げていないが、僕が通院している歯科医は老人専門医である。患者は、ほとんど高齢者ばかりである。正直言って、どうにもならない僕の歯にも親切に対応してくれ歯石,歯垢をとり、破損しかけた入歯にも応急手当をしてくれた。来週、もう一度通院するが、僕の足を気遣って、予約の時間があっても、雨の日は事前に連絡があれば、延期しましょうと言ってくれた。ネット情報によると、通院できない老人に対しての専門の訪問医制度もあるという。それだけ、歯の治療に困っている老人が多いのだろう。

ついつい歯ぐらいだとおろそかにしがちだが、口腔ケアは諸病の原因である。僕の高血糖値も内科医の診断では、歯に原因しているようである。