「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

曽野綾子さんの“使命を果たした後の人生

2019-08-12 05:43:22 | 2012・1・1

作家の曽野綾子さん(87)が産経新聞のコラム「小さな親切大きなお世話」(8月11日付首都圏版1面)に“使命を果たした後の人生”という見出しで近況を書かれていた。同世代の方が日常、何を考え、老後を送られているのか関心があり、愛読させて貰っている。

曽野さんによると、曽野さんにはいつもささやかな使命がある。それは今日一日を安全に、清潔に暮らせる方途を考える責任で、なん十年もの間、いつも曽野さんの肩にかかっている。使命があることは疲れもあるが光栄を与えて貰っているという。曽野さんは2年前、夫君の三浦朱門氏に先立たれた後、疲れを感じられるようになったと書かれているが、原稿を書かれるほど元気である。

日本人女性の平均寿命は87.26歳である。しかし、介護なしに元気で暮らせる健康寿命は74.79歳である、新聞の広告に”87歳で介護なしの母”というコラーゲンの広告が載っていた。曽野さんは87歳だが、一日を曽野さんなりの使命感を持たれて生きておられる。

曽野さんの随筆と同じ新聞紙面に「全世代型」社会保障改革の記事が載っていた。超高齢化時代、人生百年時代の到来である。”100歳で介護なしの母”が10年先には配られてくるかもしれない。最近、曽野さんは大きな顔をして、暇さえあれば、目の前を行く時間を見ているそうだが、僕もその境地になりたいものだ。