「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ハロウィン時、渋谷の繁華街の路上禁酒条例

2019-06-21 04:54:12 | 2012・1・1

昨年10月のハロウインのトラブルを受けて地元の渋谷区議会が今年からハロウィン前後の数日間、駅前のハチ公広場やセンター街などの繁華街での路上飲酒を禁止する条例を制定可決した。しかし、条例には罰則がなく、違反者は”指導”するだけ、果たして成果はあるのだろうか。

戦前、昭和の時代、東京では路上を食べ歩きする姿は皆無に近かった。子供であった僕も母親から強く言われていた。紙芝居のあと、歩きながら水あめをなめて帰宅するだけでも怒られたものだ。しかし、今はどうか。いい年をした大人が口をモグモグして観音様の中道を歩いており,それがテレビの画面の売り物になっている。古い世代の僕らからみると、あまり行儀のよいものではない。

観光が売りもののシンガポールでは路上での”口モグモグ”や煙草の吸殻のポイ捨ては厳罰であり、チュインガムの国内持ち込みも禁止されている。深夜10時から朝7時まで屋外の飲酒も禁止されており、違反すると1000シンガポール.ドル(8万円)の罰金だという。うるさいことづくめのシンガポールだが、不思議と何回も観光に訪れたくなる。

渋谷区の条例は路上での飲酒を”指導”するというが、具体的にはどう”指導”するのか、シンガポールのように具体的に路上での禁酒時間を決めたり、違反者に厳しい罰則を課したほうがよいと思うのだが、

 

 

 

 

 

 


”やれやれ””がっくり” 暗いニュースばかりの中での無意味な党首会談

2019-06-20 06:26:12 | 2012・1・1

「83歳母の遺体遺棄容疑で57歳娘逮捕」という、いわゆる「8050」問題を象徴する事件が産経新聞(6月19日付首都圏版第二社会面)に出ていた。この日のこの面はまるで「老人タイムス」のような紙面で、見出しだけ拾ってみると、トップ記事は「認知症”予防”に重点」を置いた政府の新大綱、ついで「三人に一人は孤独死身近」という高齢白書の囲み記事。誕生日がくれば卆寿(90歳の祝い)を迎える僕がみても”やれやれ”の暗いニュースばかりだ。

"やれやれ”と老人は嘆いているが、現役世代はどうだろうか。同じ日の産経の二面、三面の総合面の同じく見出しだけ取り出してみると「老後資産”3000万円”必要金融庁4月に試算」「野党”老後2000万円”追及へ」と金融庁の老後試算の二つの数字が飛び交っている。これから老後を迎える若い世代にとっては、老後に年金のほかに2000万円、3000万円を用意しなければならないと単純に考えればどうだろう。”がっくり”するのではないだろうか。

こんな中で昨日安倍晋三首相と野党四党首との党首会談が行われたが、”老後2000万円”問題を政局にしたいとする野党の追及だけであった。党首会談を伝えた産経新聞の20日付1面トップ(首都圏版)の見出しは「衆院解散頭の片隅にもない」であったが、政治家もマスコミも社会の現実とあまりにも遊離している感じだ。世直しのため、好ましくはないが、参院選挙の結果次第で衆院を解散してもらいたい。


第二十五軍スマトラ防空壕の真実を書いたパンフ

2019-06-19 08:37:19 | 2012・1・1

平成15年、僕はジャカルタの福祉友の会(残留日本兵の会)の協力を得て防空壕が ある、スマトラ.ブキティンギ市を訪問、市役所、観光事務所、主要ホテル、パダンのブンハッタ大学を訪れ3000部発行したパンフの一部を配布した。10数年経過したが、昨年、ブキテインギh国際交流基金から派遣され、日イ友好活動をしていた青年がパンフの住所を頼りに自宅に電話してきた。現地ではこのパンフが唯一の壕築造記と役立っているが、部数が減り困っている話を聞いた。何とかお手伝いしたいのだが、90近い老人では。


スマトラ虐殺虚報を流布した日本人学者が東京で資料展

2019-06-19 06:14:37 | 2012・1・1

インドネシア関係の情報ブログ、EXBLOGガドガドに6月26日、東京池袋の立教大学図書館で、「日本軍政期のインドネシア」について、在日インドネシア大使を来賓に招きワークショップが開催されるという案内があった。これを見て僕がびっくり仰天したのは、主催者が10数年前、スマトラの旧日本軍第二十五軍司令部防空壕で労務者が大量に虐殺されたという虚報を自著に記していた慶応大学名誉教授の倉沢愛子氏が事実上の主催者だったからだ。

倉沢教授がこの意識的とも思われる虚報を流布した経緯は拙著「大東亜戦争とインドネシア 日本の軍政」(加藤裕著 2002年 朱鳥社〉に41ぺージにわたって詳述している。この問題は日イ両国政府の外交努力で解決、防空壕入れ口にあった虐殺をにおわせる壁画などすべて撤去された。しかし、現地では虚報が独り歩きしており、日本人観光客も虐殺を半信半疑だというので、僕は産経新聞の読者の協力を得て、真実を日本語、インドネシア語、英語の三部構成にして三千部出版、現地を中心に配った。(小ブログ2013年5月20日「虚報独り歩きのの恐ろしさ)

平成9年、僕ら「二十五軍防空壕歴史を正しく伝える会」は虐殺虚報を流布している倉沢教授が属する「インドネシア日本占領史フォーラム」(代表中村光男千葉大学教授)に手紙を出したところ、教授は誤りを認め、おって、本人たちか謝罪するだろうといった趣旨の返事を貰った。しかし、今日まで両教授から返事はないし、中村教授からもそのままだ。。

僕がさらにびっくり仰天したのは、ワークショップの共催に、独立行政法人の国際交流基金アジアセンターが名前を貸していることだ。国際交流基金といえば政府の息のかかった団体ではなかったのか。ワークショップや展示会でスマトラ”虐殺”資料が展示されたり、話し合われれるとは思わないが、主催者は、従軍慰安婦問題でも事実と異なるテレビの制作に関わり、強い批判を受けている人物だ。

僕は国際交流基金の担当者に電話を入れ、共催者になった経緯と、できれば僕にもワークショップで発言させ、スマトラの防空壕の真実をかいたパンフを紹介させてくれと申し出ているが、まだ返事がない。

 

 

 

 


プラごみ撲滅 町内会のトート.バッグ配布作戦

2019-06-18 05:34:51 | 2012・1・1

軽井沢の国連G-20地球環境閣僚会議で海洋プラごみ汚染について国際的な取締り枠組みが決まるなど関心が高まっているが、昨日、顔なじみの町内会の女性がわが家を訪ねてきて、プラごみ削減に協力しようと、町の名(柿の木坂)の一字を取った柿(parsimon)の絵入りのトート.バッグをプレゼントしてくれた。町内会が衣類など行政とは別に収集して得た利益金で特製したものだという。

わが町は昭和15年、駒沢で開催が予定されていた東京五輪をターゲットに開発が始まった町で歴史が古い。わが家は昭和20年3月、都心に近い地から強制疎開でこの町に引っ越ししてきたが、当時から町内会があった。十軒ぐらいを単位にした隣組で町内会は構成されていた。戦後70余り年、隣組を知っている人も少なくなってきた。隣組とは戦時中流行した戦時歌謡、「隣組」の歌詞(岡本一平作詞)によると、”あれこれ面倒味噌醤油(配給)”地震雷火事泥棒互いに役立つ用心棒”などの役目をしていた。

戦後70余り年、隣組の組織はは自然消滅したが、当時の情報伝達手段の回覧板はまだ生きており、行政の情報、赤い羽根募金、氏神のお祭りの寄付金集めなどが行われていう。特快では近所付き合いが面倒だと町内会が解散するところが出てきたと聞くが、毎月会費200円であるが、これで防犯カメラが設置され、防犯に役立ち、トート.バッグの配布で、プラごみの削減に役立てば安いものだ.。もっとも、関係者の陰のボランティア精神があってできることだが。


わっしには関わりのない「父の日」

2019-06-17 05:38:24 | 2012・1・1

昨日、6月の第3日曜日は「父の日」だったが、わが家ではこれといってお祝もなく、プレゼントも貰わなかった。だからといって、特別、僕は不満でもなかった。馴染みがないのだ。ネットによると「父の日」は1970年(昭和45年)ジョンソン大統領の時、「母の日」にならってつくられた米国の祝日なのだ。日本ではテレビの木枯紋次郎がヒットしていた頃、僕には関わりのない祝日なのだ。

若いお父さんたちは「父の日」にはお祝を受け、webにはプレゼントがあれもこれもと載っている。人気の名前入りのビールのタンブラーや焼酎カップなど。親孝行の手本とされる養老の時代とは違う。

僕らの現役時代とは、お父さんも変わってきた。お父さんにも育児休暇が義務付けっれている。内閣府のHPによると、男性の国家公務員も妻の出産予定日から出産まで2週間育児休暇が取れるのだという。実際、休暇を取っているのは8.2%に過ぎないそうだが、出産にも立ち会わなかった僕らの世代とは大違いだ。

僕らの世代は、ほとんどのお父さんが子供のおしめをかえたえたことがない。これでは「父の日」に祝ってもらうのはおこがましい。昨夕は老妻がつくってくれた、いつもより多少ご馳走の夕食を一緒に食べた。所詮、「父の日」も「母の日」もコマーシャリズム。”2000万円”年金生活者である。

 

 

 


長寿のアロエ

2019-06-16 14:19:06 | 2012・1・1

87歳の老妻が大正15年生まれ93歳のの老人会のお仲間から食用のアロエの鉢植えを頂戴した。アロエは今ブームだそうだが、インドネシアでは、その形状から鰐の舌(lidah buaya)と呼ばれ洗剤に使われている。戦争中、スマトラに従軍した先輩は野生の鰐を捕まえ、食用にしたそうだが、アロエは食べなかったとのこと。その先輩たちの大半はすでにこの世を去り、直接戦争に参加した世代は少なくなり聴き取り調査も難しくなってきた。

 

 

 


鳩山由紀夫元総理の”無限な”無責任発言と国民民主党

2019-06-16 06:50:44 | 2012・1・1

日本の第93代総理だった鳩山由紀夫氏がソウル大学で演説し”2015年の慰安婦に関する日韓合意は慰安婦のことを考えていない。わが国はこの問題みついて無限責任を持つ”と述べたという。政界を引退した過去の人物とはいえ、277日間も政権の座にいた男の発言としては、あまりにも無責任、お粗末すぎる。

鳩山氏の流れを組む(僕にはそう思われるのだが)国民民主党が参院選を前に「新しい答え2019」を発表した。鳩山氏時代のマニフェストみたいなものだが、「家計第一」をスローガンにしている。スローガンというと、僕ら戦争中の生活を多少知っている世代にとっては軍部の国威発揚のカラ言葉みたいに聞こえるが、低所得の年金生活者に対して月5000円を支給するという。今、問題になっている”2000円の年金赤字”をまさか頭にしてのスローガンとは思いたくないが。

旧民主党(民進党)の残党(失礼)の色分けは素人の僕には理解できないが、第94代総理の菅直人氏が立憲民主党に属しており、95代総理の野田佳彦氏は無所属だが、なんとはなく立憲民主党とは一線を画しているように思われる。鳩山由紀夫氏は政界を引退しているが、いまだに政治的発言をしている。立憲民主党なのか国民民主党なのかわからないが、国民には民主党の総理の印象がまだ強く残っている。それだけに「立憲」にも「国民」にも投票しないという有権者が多い。

どうだろうか。国金民主党はできもしない年金公約より”鳩山絶縁”宣言を公言したほうがよいのでは。再度失礼。


ホルムズ海峡でのタンカー攻撃 問われる安倍総理の”三下外交”

2019-06-15 05:27:03 | 2012・1・1

安倍晋三総理のイラン訪問に合わせるように、ホルムズ海峡で日本のタンカーが攻撃を受けた。米国のメデイアは一斉に攻撃された日本のタンカーに対して消火、放水している写真を掲げ、トランプ大統領は攻撃はイランによるものだと断言している。イラン側はこれを全面的に否定しており真相はわからないが、いったい安倍総理の”仲介外交”とは何だったのか。

小ブログは先日(6月13日)「トランプの対イラン”三下外交”では困る」と失礼な言葉まで使って暗に総理のテヘラン行を批判した。理由は中東の政治について、わが国は地理的にも歴史的にも遠く、西欧諸国のように宗主国の経験がないからだ。それに国際的な石油利権が渦巻いている地域だ。現役の総理が41年もイランを訪問しなかったののもパーレビ王朝時代の苦い経験があったからだ。

中東情勢は今、イエメン情勢をめぐって米国が支持するサウジアラビアと、これに相対するイランとの間で代理戦争が続いている。それに国際石油資本がらみで湾岸諸国との間でももめ事がある。湾岸諸国の間でもイラン寄りというカタール問題もある。とても日本の外功力では及ばない。しかし、わが国は原油の80%近くをサウジアラビア、UAE(アラブ首長国)に依存してる(イランは5,5%)。この一点を見ただけで一国にコミットする印象を与えてはならない。

イランに対するアラブ側からみれば、安倍総理のイラン訪問はどう映るか。安倍総理はトランプ大統領の意を受けてと思っているのかもしれないが、アラブ側はどうだろうか。総理は攻撃を断固非難するといっているが、相手は誰なのか。安倍総理は帰国後トランプ大統領と電話会談したが、ハメネイ最高指導者は、どうなのか。攻撃が事実ならば抗議すべきである。

 

 

 

 

 

 


五輪レガシー 多機能トイレの増設を

2019-06-14 05:09:21 | 2012・1・1

大手トイレ器機メーカーのTOTOの調査によると、在日外国人の83,1%が和式便器より洋式便器を好むという。その理由は和式便器は洋式に比べて①足腰に負担がかる②かがむ姿勢がとりにくい③便器をまたぐのに抵抗がある―からだという。(産経新聞6月12日東京版)

外国人だけではない。日本人でも僕ら老人も和式より洋式の便器を、(小)の”用足し”でさえ洋式便器を利用することが多くなった。理由は外国人と同じである。とくに、僕のような要介護、身障者は洋式、それも多機能トイレでないと困る。多機能トイレとは車イスの身障者や、乳児をもつ母親がオムツ替えできるように広くスペースを取ったトイレである。僕は車イスの利用者ではないが、用を足すのに手間取るので、最近はもっぱら利用させて貰っている。

産経新聞によると、来年の東京五輪パラリンピックを前に会場や付近の駅などのトイレは100%洋式化されるという。結構な話だが、多機能トイレ化はどうなのだろうか。そこで提案である。五輪観光客が訪れる機会が多い繁華街や劇場、公園などを中心に有料の多機能トイレを増設したらどうだろうか。五輪閉幕後は五輪のレガシーとして無料で一般に使用できる。