ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

カルロ・ベルゴンツイ、ヴェルディ「ルイザ・ミラー」~星空の穏やかな夜に

2011年02月01日 | オペラ
Carlo Bergonzi "Quando le sere al placido" Luisa Miller
・・・・・・・2分20秒あたりからお聴き下さい。

地味だけれど、最高のヴェルディ歌い、ベルゴンツイの凛とした声、スタイリッシュな歌が、ヴェルディに最適とされる。
フランコ・コレッリとはライヴァルで、共に音楽に生きた親友でもあった。
コレッリがいきなり「引退する」とベルゴンツイに打ち明け、ベルゴンツイは「この声で引退するのか」と惜しんだ。

コレッリは容姿端麗で、華のある名テノールだったが、このベルゴンツイは地味でスター的存在とは言えない。
でも、私はベルゴンツイが最高のヴェルディ歌いだと思っている。

チェレッティが書いた解説では、真のヴェルディ歌いは、やるせない憂愁の歌においても「厳しく誇り高いもの、アクセントの雄々しさと厳しさが根底にある」という。(祖国統一戦線がヴェルディの時代だった)
それを備えているのが、このベルゴンツイなのだ。
エミリア・ロマーニャ地方で育った彼は「ス」を「シュ」と発音するのは、仕方ないかもしれないが・・・そういえば、先日のザッケローニ監督もその発音が・・・ちょっと気になった。
出身が同じ地方ということだった。

                                この曲は il vagabondo nobile様ヘ  




☆ベルゴンツイは小学校は4年生までしか行っていない、チーズ職人となり、その合間に音叉で音程をとって音楽を独学した。
最初はバリトン歌手だったが、テノールに転向。
戦時中はファシスト政権に抗議し、パルティザンの兵士となり戦うが、ドイツの捕虜となる。

発声の勉強だけで何年もかけたと言っていた。
ほとんど独学だが、大変なインテリでもある。
今は80代の半ばを超えたが、健在。
コメント (6)
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エジプト100万人デモの予想

2011年02月01日 | 事件

ムバラク政権は退陣はやむを得ないだろう。
軍も民衆には手を出さない、と声明。

まだ先が見えないけれど、もはやくるところまで来たのでは?
イラン、トルコなどの動きも、イスラエルはどうするのか・・・中東全体に緊張が高まっている。
では時事通信の記事をどうぞ。
  


熱気覆う中心部の広場=100万人行進へ続々集結―カイロ
時事通信 2月1日(火)18時26分配信

 【カイロ時事】「エジプト国民の願いは一つだ。大統領辞任と自由を」―。ムバラク独裁政権打倒要求デモが続くエジプトで1日、反体制政治グループ「4月6日運動」などが「100万人行進」を呼び掛けた首都カイロ中心部のタハリール広場には徹夜組を含めて続々と民衆が集結、広場を埋め尽くした。
 デモ開始から8日目。民衆は口々に「エジプトの歴史を塗り替える日だ。100万人が大統領を引きずり下ろす」と叫び、広場は熱気に包まれている。参加者は「きょうが辞任の最後のチャンスだ」「独裁者は国を去れ」と大統領辞任を要求するプラカードを掲げた。
 広場で夜を明かした大学生ハーレドさんは「大統領は地獄に落ちろ。指導者を自らの手で選べる国がほしい」と訴えた。夜にはデモ参加者たちで踊ったり、サッカーをしたりして、独裁政権終結前夜のようなお祭り騒ぎだったという。
 石油関連企業に勤めるサフワットさん(51)は「民衆の力を結集して独裁体制を打倒する日がやってきた。独裁者として君臨する指導者は必要ない」と語気を強めた。 

コメント (2)
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巨匠スターン、フランクの「ヴァイオリン・ソナタの第4楽章」より

2011年02月01日 | 芸術
isaac stern


スターンの晩年のリサイタルでこの曲を聴いた。
彼の気迫は、あたりが静まり返るような敬虔な雰囲気を創り出した。

これは若い腕達者な多弁なヴァイオリニストではとても!
スターンの持つ「ただならぬ気配」がひしひしと感じられる。
一生忘れられない名演奏だった。

この動画の演奏は「マオからモーツアルトへ」と文革後に中国で公開レッスンやリサイタルを開いたときのもの。

                  
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アイザック・スターン、文革後の中国で公開レッスン

2011年02月01日 | 芸術
Mao to Mozart.m4v


中国の文化大革命の後、スターンは「マオからモーツアルトへ」と中国の有能なヴァイオリニストを公開レッスンで教えた。
(マオというのは毛沢東のことである。スターン、よく言った!)

中国の演奏家は全国から抜擢された最高のレベルであったが、スターンは彼らに欠けているものを指摘し、「歌心」を教えた。
この動画に最初に出てくる少女はその後、「ロン・ティボー国際コンクール」で優勝する。
(スターンは昔コンクール予選落ち?だったときくが・・・審査員どんな耳してる?)

ユーモアをまじえ、優しく音楽を説くスターンに、人々は魅了された。
またスターンはニューヨークのスラム街の子どもたちを教え、カーネギーホールで演奏会に参加させたり、戦後のベトナムでの演奏会や戦争中のイスラエルに行き、リサイタルを開いて、人々の心を癒した。

  
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