ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

ステッラの歌うプッチーニ「西部の娘」より~ソレダートにいた頃

2011年04月14日 | オペラ
Antonietta Stella - La fanciulla del West - 1963


当時、ミラノスカラ座のオープニングではヴェルディ「レニャーノの戦い」などを歌い、カラスやテバルディを退けて「最高のヴェルディソプラノ」と評されたステッラ。プッチーニのオペラ「西部の娘」で、酒場の女主人ミニーを歌っている動画。

西部の荒くれ男たちのマドンナだが、彼らに字を教え、本を読んできかせたりしてみんなから一目置かれている存在。

町の顔役、保安官のジャック・ラーンスはミニーに憧れてプロポーズするが、ミニーはこの歌を歌って断るのだが、おめでたいラーンスは分かっていない様子。

アリア「ソレダートにいた頃」・・・・・このステッラの歌うミニーを聴いてしまうと、他のは聴いていられない。
彼女の持って生まれた気品、音楽が高まると共に誇り高い表情で歌うステッラ、そして分厚いオーケストラをつきぬけて響くドラマティックな声、しかもそれは優しさを兼ね備えている。

  ミー先生、フーレン様、そしてステッラが来日した時のNHKイタリア語の通訳、ぐらっぱ亭様に捧げます
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偉大なテノール、フランコ・コレッリをしのんで

2011年04月14日 | オペラ
Franco Corelli's most virile and masculine top notes ever!


写真は自宅で料理をするコレッリ、愛犬が見ています。

コレッリが亡くなった時、イタリアは「偉大なテノールを失った」と特別番組を作成、
これは彼の素晴らしいレパートリーをつないだもののひとつです。

曲目は
1、プッチーニ「トゥーランドット」~誰も眠ってはならぬ
2、ヴェルディ「リゴレット」~あれかこれか
3、ナポリ民謡「今宵も山が美しい」
4、ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」~ある日青空を眺めて
5、プッチーニ「西部の娘」~やがて来る自由の日
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コレッリが歌う「カルメン」~花の歌、そしてそのエピソード

2011年04月14日 | オペラ
Franco Corelli-La fleur que tu m'avais jetee (Flower Song)


往年の名テノール、フランコ・コレッリが歌うビゼー「カルメン」より<花の歌>。
指揮はカラヤン、歌詞はフランス語。

あなたのくれたこの花は・・・・・若い士官ドン・ホセは、一輪の花を大切に持っていて美女カルメンに情熱的に語ります。

         この曲はフローラはな様に

フランス語の発音が苦手なコレッリは、イタリア語で歌っていたことが多く、指揮者カラヤンに厳しくフランス語の発音の不備を指摘され、何とフランス語の先生まであてがわれます。
コレッリはこれに抵抗して、逃げ出しました。

そこでコレッリ夫人が果敢にカラヤンに言い渡します。
「これ以上、フランコをいじめると<フラワーソング>(花の歌のこと)は歌わないからね!」とひどい英語で訴えたのです。

「コレッリ夫人にはかなわない」とカラヤンは「そのままでいい」とあっさりオーケーし、コレッリは戻ってきます。そしてこの曲を歌いました。素晴らしい出来でした。(笑)

コメント (7)
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