Franco Corelli "Una parola sola...Or son sei mesi" La Fanciulla del West
スカラでの実況を録音した古いテープが、ラジオで流されたとき、プッチーニ「西部の娘」を聴いて、このアリアに感動した。
コレッリほど感動的に歌えるテノーレはいないと思った。
ディック・ジョンソンと名乗っているが本当はギャングの頭領、ラメレスであった。父親が亡くなって残したものが手下たち、そしてその道に陥ったけれど、今はそうではない、と訴えるが、誰がそれを信じようか。
オペラのマカロニウエスタンといわれ、世界初演はアメリカのメトロポリタンでトスカニーニ指揮、ディック・ジョンソンを歌ったのはエンリーコ・カルーソ、保安官ジャック・ラーンスはバリトンのパスクアーレ・アマート、ミニーはソプラノのエミー・デスティンである。
コレッリはこの役を得意とした。特に一分を過ぎてから、その歌は心をうってやまない。