ロンドンの古本屋で購入。読みながら、以前に読んだような気もしたが、ストーリーは殆ど忘れていたので、新鮮な気持ちで食い入るように読めた。元自衛隊隊員(Twelve)が米軍相手に戦いを挑むスケールの大きなサスペンスドラマ。
以前、同じ作者の「亡国のイージス」を読んで、如何に自分に現代軍事の知識が欠けているかを実感したが、本書でもそれは繰り返された。平和、国防、安全保障、国のアイデンティティについて考えさせる小説である。ドラマとしても手に汗握る面白さがあるし、国防についての勉強にもなる。
もっとも本書で書いてある自衛隊や米軍の軍事力等の記述がどこまで正確なものかはわからない。それを割り引いても、日本の安全保障がどういう前提のもとに成り立っているかを知ることは決して無駄ではないし、独り立ちしていない「子どもの日本」とはどういうことなのかを感覚的に理解するのは、たとえ筆者の考えに与することなくても、自分の考えのフレームを構築する助けになる。
江戸川乱歩賞も取った有名作品なので今さら私が勧めるまでもないだろうが、おススメ。
以前、同じ作者の「亡国のイージス」を読んで、如何に自分に現代軍事の知識が欠けているかを実感したが、本書でもそれは繰り返された。平和、国防、安全保障、国のアイデンティティについて考えさせる小説である。ドラマとしても手に汗握る面白さがあるし、国防についての勉強にもなる。
もっとも本書で書いてある自衛隊や米軍の軍事力等の記述がどこまで正確なものかはわからない。それを割り引いても、日本の安全保障がどういう前提のもとに成り立っているかを知ることは決して無駄ではないし、独り立ちしていない「子どもの日本」とはどういうことなのかを感覚的に理解するのは、たとえ筆者の考えに与することなくても、自分の考えのフレームを構築する助けになる。
江戸川乱歩賞も取った有名作品なので今さら私が勧めるまでもないだろうが、おススメ。