今までで一番モダンな劇場。現代的というよりもSF映画にでも出てきそうな未来を予感させる洗練されたデザインと暗い照明は、実世界と離れた雰囲気たっぷり。上にも横にも大きい劇場。音響も素晴らしい。
ホワイエが広々としていて休憩時間もしっかりくつろげる。
日曜日のマチネのせいか、ラフな格好の人が多い。
オペラは美しい音楽と象徴的な演出が印象的。歌というよりも言葉に音楽が乗っている感じなので、歌唱を楽しむわけではない。
ソプラノは美しい。繊細な表情と優雅な動作で舞台上の存在感はピカ一。続いてはおじいさんやくのバリトンが低い低音とどっしりした存在感がいい。ゴローはまずまず。王子は今一つ存在感薄し。
プロダクションは装置はほとんど無く、スクリーンに投影する美しく幻想的な照明が中心。登場人物の動きは最初はむしろバロックオペラのように動きはないのだが、少ない動きはもバレエのような身体の動きになっていて、芸術的である。
言葉がわからないので外国人には難しくかなり激しい睡魔に襲われた。が、公演のレベルは相当高いと思う。
PELLÉAS ET MÉLISANDE
PELLÉAS ET MÉLISANDEDRAME LYRIQUE IN FIVE ACTS AND TWELVE SCENES (1902)
Philippe Jordan Conductor
Robert Wilson Stage director and sets
Frida Parmeggiani Costumes
Heinrich Brunke, Robert Wilson Lighting
Holm Keller Dramaturgy
Giuseppe Frigeni Co-stage director
Stephanie Engeln Collaboration on sets
Alessandro Di Stefano Chorus master
Stéphane Degout Pelléas
Vincent Le Texier Golaud
Franz Josef Selig Arkel
Julien Mathevet Le Petit Yniold
Jérôme Varnier Un Médecin, Le Berger
Elena Tsallagova Mélisande
Anne Sofie Von Otter Geneviève
Paris Opera Orchestra and Chorus
2012年3月11日