来月、ドビュッシーのオペラ〈ペレアスとメリザンド〉を観劇するので、その予習として原作のメーテルランク(メーテルリンク)の戯曲を読んでみた。
森の中で見つかった神秘的な女性メリザンドと、王族のゴロー、ペレアス兄弟の三角関係を描いた物語。謎めいたメリザンドや森・城・洞窟という場面設定がカルロス・シュヴァーベ(Carlos Schwab)の挿絵と合わさって、幻想的な世界を作り上げている。日本語訳も自然で違和感ない。
このオペラ、2012年3月に指揮フィリップ・ヨルダン、演出ロバート・ウイルソン、パリ国立オペラの実演に接したことがあるのだが、音楽の美しさや演出の洗練さが今でも鮮明に記憶に残っている。今回、話の筋はしっかり抑えたので(2012年はフランス語上演で、字幕英語も小さく、話の大筋を追うので精一杯だった)、この戯曲がどんな演出で上演されるのかがますます楽しみだ。
(実演で観た国立パリオペラによるDVD(私は持ってませんが・・・))