★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

さん付け呼称

2023年05月16日 12時05分04秒 | 徒然(つれづれ)
 昨今は役職や年齢に拘らず、社員同士が、さん付けで呼び合う会社が増えている。
 ITやクリエイティブ系の会社ほど顕著だ。

 昔、在職中のわが社でも、ある日、さん付け呼称のお達しが出た。
 それまで部長や課長と呼んでいた、直属の上司をさん付けで呼ぶのはかなり抵抗があった。
 呼ばれるほうも複雑だっただろう。

 アホなやつは部長さん、課長さん、などと呼ぼうとしていた。
 そんなわけで、当初は上司部下ともに戸惑っていたが、日が経つにつれ、それなりに浸透した。

 さん付けの便利なところは、会議などで、他部署の役職や年齢が不確かな社員を呼ぶ場合だ。
 しかし、常務以上の役員をさん付けで呼ぶのは、やはり抵抗があったようで、途中からさん付けの対象から外した。

 さん付けのお達し以前から、部下をさん付けで呼ぶ上司は何人かいた。
 酒席でその理由を尋ねたら、役職が変わった時に、呼び慣れない役職に違和感がある、役職だと親近感が薄れる、たまに年上や同年配の部下がいる、などその対応に少なからずストレスを感じたからだという。
 要は面倒くさいので、十把一絡げにさん付けにしたらしい。

 私は上司にさん付けで呼ばれるのは、あまりいい気はしなかったし、それまで呼び捨てだった部下や後輩を、さん付けするのも抵抗があった。
 しかし、年が経つと、役職呼称、さん付け呼称は曖昧になってきた。

 呼称のさん付け統一は、もちろん悪いことではないが、リスペクトや年長者に対する敬意、同胞意識や親近感などにより、役職、さん付け、あだ名、呼び捨てなど、いろんなバリエーションがあるのが自然な気がする。
 社員を画一的に見るのではなく、それぞれのパーソナリティや関係性を重視する呼び方がいいと思う。
 


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