虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

話題のS660

2015-07-12 07:59:11 | 乗り物
数日前、仕事の合間に、話題のホンダ「S660」(6MT)に試乗してきた。

乗ってみると、想像に違わないほど、かなりタイトで、包まれ感の高いコクピットだ。
目線もかなり低く、充分にスポーツカーだった。
公道でゴーカートに乗っている感覚。
もっといえば、4輪のオートバイに乗っているフィーリングだった。

またオープンカーといっても、タルガトップなので、国産にはライバルはいない。
これらはいかにもホンダらしい。

でもハード(スパルタン)さは、それほどでもなく、かなり快適な乗り味で、ミッドシップ特有の神経質なハンドリングではなく、極めて安定志向。
でも回頭性は良く、気持ちよくコーナリングができる。

エンジンも、かつての「ビート」のようなビンビンに吹け上がるNAフィールとは異なり、現代のターボエンジンならではのジェントルな感触がアクセルペダルから伝わってくる。
6MTもしっかり作り込まれたものらしく、フィーリングは抜群。
クラッチもシビアさがなく、昔のスポーツカーとは大きく違う。
ステアリングフィールもしっとりしていて、なおかつ路面のインフォメーションも確かだ。
走りは軽自動車というより、上質なスポーツカーの味わいなのだ。

タイヤもアドバン・ネオバ(前後異形サイズ)というスポーツタイプで、かなりクルマが良くないと、タイヤが持つ性能を使いこなせないものだが、このS660は充分に履きこなしていた。
これはちょっとした驚き。走りに関する細かい部分まで、かなり作り込んでいるのがわかる。

価格も軽自動車のそれではなく、諸々入れると260~280万円程度らしい。
クルマの出来はかなり良く、充分にその価格に相応しいものだと感じた。

ちなみに、今オーダーすると納車は来春(4~5月以降)とか。
予想以上の反響(オーダー)で、販売する側の想定以上だったとか。

今回試乗したのは6MT仕様だったが、約55%がマニュアルだとか。
そりゃそうだよねぇ。
私も所有するなら、間違いなく6MT。

でも、こういうクルマは峠で風を切りながら乗りたいクルマだなぁ。
最近、国産メーカーからは、コペン(ダイハツ)、ロードスター(マツダ)など魅力的なコンパクトオープンスポーツカーが出てきている。
近いうちにロードスターにも乗ってみたい。

このようなクルマ(コンパクトオープンカー)が評価され、販売実績も伴うことはクルマ好きとして喜ばしいこと。
いずれ、このようなクルマを所有できるような身分にならないとなぁ。